\本当は秘密にしたい/私が意識している穿刺法について part1
皆さん、お疲れ様です。
穿刺マスターへの道、第二弾を先日インスタにアップしたところ、沢山の方から好評でした。
今回の記事では、私が意識しているテクニックについてインスタでは書けなかったことを、詳しく深堀りしていこうと思います。
記事が長くなるので、前半・後半の二回にわけて発信していきます。
この記事を読めば、皆さんの穿刺スキルが向上し、失敗のリスクを大きく減らせて、患者さんからの信頼を得られるようになります。
動く血管に対してどう穿刺するか?
瘤化していたり、一見、誰でも問題なく刺せそうな血管ですが、油断していると失敗してしまうことがあります。
失敗の理由は、いわゆる「血管が逃げた・動いた」と言う事なのですが、これは少し違うと私は考えています。
逃げた、ではなく、逃がしたor動かないように固定していなかった、が正しいです。
この手の血管は、駆血する前に触診するとわかるのですが、可動域が広いです。
どれだけ動く血管かを最初に把握しておけば、刺した瞬間にどれだけ動くのかがある程度、イメージできると思います。
駆血して、血管が緊満になっているので失敗する事は無いと思いがちです。
が、アプローチした瞬間の針の重さで血管壁を貫く前に、血管自体をグイっと動かしてしまい失敗しています(自分もそうでした)
動かない様にするコツは、駆血して、血管を人差し指で端まで寄せて、親指で少し手前に引っ張ってきて血管を固定する。
駆血帯の使い分け
駆血帯は大きく、飴ゴム式とワンタッチ式の二つに分かれると思いますが、どちらを使っていますか?
多分、多くの人は飴ゴム式一択という感じでしょうか?
私も、初めは飴ゴム式でやっていましたが、ピンチの部分で患者さんの皮膚を何度も挟んでしまった経験があり、それからワンタッチ式を使うようになりました。
そもそも、皆さんは穿刺において重要なポイントって何だと思いますか?
血管の走行、針の角度、肢位角度、メンタルなどなどあげれば色々出てきますが、偉い先生が仰るには、穿刺の9割は駆血で決まるとの事です。
この意見については、私も同意見です。
つまり、穿刺が上手い=適正な駆血が出来ているという事になりますが、ではどうすれば適切な駆血と言えるのでしょうか?
力強く、ぎゅーっと締め付ける事が適切な駆血といえるのか?と言う事になってきますが、皆さんも一度、他のスタッフにお願いして飴ゴム式できつく駆血してもらってください。…結構痛いんですこれが
ここで、ワンタッチ式の出番になるのですが、ワンタッチ式だとぎゅーっと強く駆血してもゴム特有の食い込んでくる痛みが無いのでかなりマシです。
しっかり縛らないと出にくい血管も確かにありますが、飴ゴム式で強く駆血して痛いといわれるケースがあるならば。ワンタッチ式を試すのもアリだと思います。
わざわざ、買うのはなあって時は止血ベルトでぎゅっとしたり、あるいはターニケットで代用するのもありです!
ワンタッチ式のデメリットは飴ゴム式より駆血してからの張りが弱い?様な気がするところです。
これでは十分な駆血と言えるか?と聞けばNOかなという気もしますね。
そこで最後のポイントは、ワンタッチ式で駆血するときは止血したら直ぐに刺すのではなくすこーしだけ待って充満させる。
縛ってから十分に張るまでに少し時間がかかる感じがするので、私はそのようにしています!
ちなみに私は、両刀使いです、その時々で使い分けています!
針孔を信用しすぎない
難しい血管や、苦手意識がある血管に相対するときに、しっかり触診しても確証が持てず…
でも、ここら辺に針孔あるしなぁーと思ってアプローチしたら失敗したという苦い経験をした方、どれくらいいらっしゃいますか?
僕も何度かありますが、その針孔はいつの物で、成功した針孔ですか?
前述したように、実は失敗していた針孔の可能性があります。
失敗している針孔か成功している針孔かはわかりませんので、信用するのは止めましょう。
また、右利きと左利きでは微妙に針孔の位置が自分のイメージとズレる事がありますので、違和感を感じた時はより一層、慎重に触診して下さい。
後、同じ針孔から穿刺するのも…(ボタンホールは別です)
ボタンホールは同じ個所に敢えて刺すことでアクセスを作る手法ですが、メリット・デメリットの賛否あります。
皆さんの、施設ではボタンホールはされていますか?
私自身は、何度か穿刺経験ありますが弊社には居てないので詳しく話すことは出来ませんが、普通の穿刺とは少し感覚が異なります。
逆に、ほぼ全ての患者さんをボタンホールにしているといった施設もあるようです。
私自身、興味があるのでその施設の人に話を聞き、後日談としてまとめてみようとおもいます。
メリットは痛みの無さ、容易な穿刺、止血時間の短縮です。
デメリットは皆さん、どう思いますか?
このデメリットについて考えるのはとても大切な事だと思うので、この場では敢えて答えずに、ボタンホールの記事でお答えしようかなと思います。
いかがでしたでしょうか?
最後に少し、脱線してしまいましたが、穿刺の際に私が意識している事について解説しました。
近いうちにpart2も執筆いたします。
気になった点は、コメントやインスタのDMなど、お気軽にお待ちしています!
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