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行政書士の開業記①

●プロローグ
平成26年1月に合格してから、同年5月に開業した訳ですが、非常に甘い見通しでの開業で、惨憺たる状態が続きました。
今後独立開業される方に少しでも参考となるように開業直後から現在までの状況を記載していきます。

まずは私自身のバックボーンを知ってもらう必要があるので、内容にはいる前にまずはプロフィールを。
私は三流大学(長期休みはバックパッカー)を卒業後、要領とハッタリで東証一部上場企業に新卒で入社しました。ここは電子部品メーカーで、大手家電メーカーの開発部や製造部へのルート営業のみで安穏とサラリーマンをしていました。
ここを数年で退職し、半年ほどインド、東南アジアへ貧乏旅行に。帰国後とある県警の警察官を10年勤めました。
退職後、行政書士試験の勉強を始めたものの、途中で世界一周旅行や一カ月ほど東南アジアに旅行したりとフラフラしており、行政書士開業は警察を辞めて丸3年後でした。
このあたりで、賢明な方は、「こいつヤバい!」と思ったのではないでしょうか(笑)

行政書士の開業場所は大阪市内。警察を辞めて引越して来ただけで、特には考えなし。大阪市で働いたこともなければ人脈もなし。縁も所縁もありませんでした。

ちなみに、経費節約で自宅開業。行政書士にはよくあるパターンです。

開業資金は200から300ほどだった記憶があります。

開業せずに補助者をするという選択肢はについては、「勤め人はもうたくさん」という気持ちからありませんでした。

では実務能力があったのか⁉︎というと、知識は行政書士試験レベル以上の物はありません。
よく言われる風営の許可できるんじゃない?という質問ですが、風営の許可は生活安全課の業務で、生活安全課の仕事をしたことがないので全くわかりません。

10年も公務員をしていたので、少しはあったであろう営業能力は最早皆無に。。。。

資格も行政書士以外は「世界遺産検定2級」くらいで、あとは警察部内の資格しかありません。
(警察は辞めると潰しが効かない代名詞。wordでなく一太郎。)


●開業1期目(7カ月間)
開業してからの過ごし方ですが(まったく参考にならないです)。

①行政書士会の支部活動に参加
先輩行政書士に名刺を配ったりしながら話を聞いた訳ですが、確信的な話を教えてくれるはずもなく、毎回抽象的な話止まりでした。
「確かに商売敵にノウハウを教える訳ないね。」と今では納得済み。
(支部役員もしてましたが、支部移転する三年間で、支部関係から仕事をフラれることはありませんでした。ここは愚痴じゃなく、後から考えるとガムシャラになれて良かったです。)

②行政書士会の数多く開催される研修に参加をしました
業務受任したこともイメージも湧かない業務研修は私にとっては意味がありませんでした。ただ、研修参加者との名刺交換と知合いとのお茶の時間が楽しかったことは確かです(笑)

③HP作成
自作ホームページの作成をしていましたが、いわゆる特化型ではなく、色々な業務(契約書や許認可、相続など)をいれた素人感丸出しのポータルサイトでした。wordpressでない。

④交流会に参加
合間合間にFacebookで見つけた研修や交流会にも参加もしましたが、仕事に結びつくことはありませんでした。
ただ、他士業(特に開業同期の士業さん)と知合うことができ、今でも親しく付き合いさせていただいています。

ちなみに初仕事は11月。ホームページからのとある案件の受注。報酬27,000円。
開業5月なので、初受任まで半年かかった訳です。

この年は、他に受任がなく、初年度7カ月間の売上は27,000円という驚異的な額で1期目の確定申告に挑むことになりました(笑)(笑)  
➡(現在は開業相談1時間1万円、運営相談1時間1.7万円頂いています。)

こんな状況でしたから、周りの同期開業組が「支部の先輩」「知合い」から仕事をもらったりで、着実に業務をこなしているのを羨ましく思っていました。
対して私の予定表は研修と懇親会しかない訳ですから、「ヤバい、ヤバい、ヤバい」と焦る日々を過ごしていたのです。

焦るときはこんなもので、年末には10万弱のひよこ狩り商品に手を出してしまいました。

この原因は、完全に準備不足。
行政書士って何する人っていう程度の認識だった訳です。
開業前はのほほーんとバイトしていました。

つまり、何とかなると思って独立した結果の7ヶ月でした。





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