初めて『納豆カレー』を食べてみたんだけど。

うめえ。

納豆カレーうめえ。

46年間ずっと避けてきたけど、こないだ勇気を出して初めてトライしてみた。納豆カレー。うんめぇ。


マジなの? カレーに納豆入れてうめえとか本気? インドカレー屋さんに豆のカレーとかあるのは知ってるけど、これ納豆だよ? 納豆って仕事終わりのわたしの足じゃん。いや違うけど。でも同じオイニーするじゃん? そんなの知らないよじゃないんだよ知れ。知りさらせ。そして嗅げ。それはもう存分に嗅げ。わたしの足から放たれるフレグランスミストを心ゆくまで堪能せえ。


そもそもだ。わたしが納豆を好きなのも、これはひとえに自分の足のニオイを嗅いでいるせいで、サブリミナル効果というかパブロフの犬というか、何だかよく分からないけど、そういった刷り込み的な作用が働いているからだと睨んでいる。


でも気づいたんだけど、今この場でわたし自身がわたしの足のニオイについて赤裸々に語る必要があるのかといえば、それはもうビル・ゲイツに1,000円握らせて「これで何か旨いもんでも食ってこい!」と背中を叩くくらいに必要ないから話を戻す。


腐って糸引いたファンキースメルビーンズをカレーにぶち込むという行為は、控えめに表現しても常軌を逸している。おそらく一部の勇気というか狂気というか向こう見ずな食いしん坊バンザイ達の飽くなき探究心によってもたらされた食文化に違いない。ホヤやナマコを見て「美味しそう!」と思っちゃった人とか、先人が何度も挑んでは玉砕しているにもかかわらず、なお懲りずにフグを食らうような、そんな正気ではない人達のことだ。


そう考えると、46年間にわたって意識して避け続けてきた納豆カレーを試したあの日のわたしも、きっと正気ではなかったのだろう。あの時、一体わたしに何が起こっていたのか。性欲でも溜まっていたのか。それとも性欲でも溜まっていたのか。あるいは性欲でも溜まっていたのか。今となっては知る由もない。

いずれにしても、そんな事はもうどうでもいいんだ。だってわたしはもう納豆カレーは食べないから。


何だろうね。最初はおいしいと思ってたけど、よく考えたらそこまで絶賛するほどの味じゃないよなあって。ハンバーグとか目玉焼きとか、やっぱそっち載せた方がおいしい。

それにカレーがネバネバしちゃうのはやっぱキメェ。良くも悪くも納豆って強えんだな。さすがわたしの足。


という事で、納豆カレー=わたしの足カレーという結論に相成ったわけだけど、この記事によって納豆カレーが食べられなくなったという方につきましては、知ったこっちゃないので引き続きこれまでと同じく納豆カレーを堪能してくださいね。


わたしの足だけど。

仕事終わりの熟成されたわたしの足だけど。

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