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結果が見えている選挙でやること~清き一票を最大限活かすために~

こんばんは、自称選挙マニアのをうすです。

都知事選、盛り上がっているのでしょうか。報道各社の情勢報道では、どこも現職が優勢とでています。報道では様々な批判も出ていますが、現状はこのとおりです。あの人がベストとは思わないけれど、他に投票する人がいない、という感想をお持ちの方も少なくないのではないかと思います。

今回の選挙は、1年前の参議院選挙(東京選挙区)とは大きく違います。前回は6人が当選しましたが、今回は1人だけ。そうすると、当然死票が多くなります。 *死票=落選した候補者に投じられた票

つまり、昨年よりも圧倒的に一票の力が小さくなる選挙です。では、当選しそうな候補以外に投票するのは全てむだになってしまうのでしょうか? 今回は「結果が概ね見えている選挙」で一票をむだにしないための選挙の楽しみ方を書いていければと思います。

圧勝がもたらすもの

先日、検察庁法改正が話題となり、最終的に内閣は法案を廃案にする方向を決めました。なぜ国民に大反対されることになった法案を、寸前まで押し通そうとしていたのでしょうか。

理由の1つは、現政権の国民世論に対する鈍感さであると思います。現在の与党は衆参両院で圧倒的多数を保持しています。野党の力が弱いこともあり、内閣にも与党の議員にも、次の選挙で自分たちが落選するかもしれないという危機感が薄いように思われます。つまり、自らの選挙区の有権者の声を細かく拾わなくても当選できるだろうという油断があるのです。その結果、現在の与党に国民の声が届いていないのではないでしょうか。

これが、油断していると自分は次の選挙で落選するかもしれない、と思っていたらどうでしょう。自分の選挙区で少しでも票を集めるため、有権者と熱心にコミュニケーションを取るようになるのではないでしょうか。そうすれば、同じ議員であっても、世論をすくい取って政策に反映させようとします。業界団体のご機嫌とりをして、資金を稼いでいる場合ではなくなるはずなのです。

辛勝した人は必死になる

翻って今回の選挙を考えましょう。誰かが圧勝したらどうなるか。都知事は直接選挙で選ばれますから、自分は選挙民の直接の指示を得ているとして、自らの政策を強く押し通すことができます。自分には強固な支持があるから…という油断は、首長の目線の先から住民を見えなくさせてしまいます。であれば、同じ人が当選するにしても、接戦を制してもらったほうが、よりよい働きをしてもらえるのではないでしょうか。

例えば、選挙の情勢を調べ、次点になりそうな人に投票することで、少しでも接戦に持ち込むことができれば、当選者のはたらきが変わってくる可能性があります。

(選挙の情勢の見かたは、この記事が参考になります)

選挙情勢の報道を徹底的に見てみる!|三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト #note https://note.com/miraisyakai/n/nf3f4954a4278

次点になりそうなのが、自分の政治的な考えとまったく異なる人だということもあるでしょう。そうすると、その人に投票するのか、はたまた3番手につけているひとに投票するのか、という問題が生じます。目的には合致していそうでも、どうしても投票したくない人とというのもいるでしょうから、難しい判断が求められますね。

逆に、この人(政治勢力)には影響力を持ってほしくないので相手を圧勝させることで勢いを削ぐ、というのも、場面によってはありうることです。

影響のある一票を投じる

一票の力は小さいです。でも、例えば次点と10票差の候補に投票してその人が当選したとき、自分の一票が効いた…!と感じることができます。政治家の良し悪しは政策だけで測ることはできません。その政治家が与えうる影響力も重要な要素です。個人的には、どれほど政策に賛同していたとしても、いわゆる「泡沫候補」に票を投じることは効果が小さいと思います。政策×影響力がいちばんマシな候補に投票する、というのが現実的で効果的な投票行動なのではないでしょうか。

選挙の結果がどうなるかはわかりませんが、だれが当選したとしても、東京がより良い都市になることを願っています。