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【第3類医薬品の市販薬】ヘパリーゼは肝臓の機能回復で疲労に効くの?


私は血液検査の数値上、肝機能に問題はありません。
しかし仕事での疲労回復には肝機能の活性化が必要だと考え、ヘパリーゼを3か月服用していました。

1日1回夜、『QPコーワヒーリング』2錠と一緒に『ヘパリーゼプラスⅡ』を3錠服用していましたので、本来の用法用量である1日2回1回3錠を服用していませんから参考にならないとは思いますが、私のヘパリーゼに関する感想を記事にします。

私の忖度しない感想を率直に述べると、「ヘパリーゼは疲労回復を実感できる市販薬ではありません」。
併用する市販薬には補中益気湯エキス細粒と五苓散エキス顆粒もありますから、私の体感データは科学的な根拠無し、だと読者からツッコミを受けても私の反論はありません。

それらを踏まえてこの記事を読んでください。


ヘパリーゼⅡの有効成分

差し当たり『ヘパリーゼプラスⅡ』の有効成分を羅列します。
1日量6錠当たり
肝臓水解物     600mg
イノシトール    100mg
ビタミンB2     12mg
ビタミンE                  10mg
と成分表があります。

ビタミン類は割愛して、肝臓水解物とイノシトールについて私は特に注目します。

肝臓水解物

ヘパリーゼの肝臓水解物とは牛や豚などの肝臓(レバー)を細かく砕き、消化酵素を加え”加水分解”(水を加えて栄養素ごとに分解)させ、乾燥して粉末としたものです。これにより、肝臓に含まれるアミノ酸やペプチド(たんぱく質が消化酵素で分解され、アミノ酸が数個固まった状態)を効率よく腸から吸収させることができます。

ヘパリーゼは食品のレバーより効率よくアミノ酸やペプチドを消化吸収が可能だと謳ってますが、それらが肝臓の細胞を作るとまでは言及していません。
よって新しく肝臓の細胞が作られて、肝臓の機能を回復させる効果には触れていません。
消化吸収が優れたアミノ酸が配合されたサプリメントと私が名言しても、過言では無いと私は考えます。

イノシトール

次にイノシトールについて。

イノシトールには脂肪肝を防ぐ効果があります。イノシトールは脂肪の流れを良くして、肝臓に余分な脂肪が蓄積しないようにコントロールする働きを担っています。
血管や肝臓の脂肪やコレステロールの流れも良くするので、脂肪分の多い食事が好きな方やお酒を飲む量が多い方は、イノシトールを十分に摂取していれば、血管にコレステロールが貯まって起こる動脈硬化の予防も期待できます。

上述の通り、肝臓水解物とイノシトールは肝臓の機能を改善する効果を私は期待出来ません。
肝臓水解物はアミノ酸サプリのような効果であるし、イノシトールは脂肪肝と動脈効果を予防する効果が期待できます。


肝臓の代謝や解毒、そして脂肪の消化吸収を助ける胆汁と呼ばれる消化液を作るような、肝機能をアップする市販薬として『ヘパリーゼプラスⅡ』を私は勧めません。

ドラッグストアへ来られる客の中には、「ヘパリーゼが疲労回復に効く」とリピーターになる人が少なからず存在します。

この場合は肝機能改善を度外視した、アミノ酸やビタミン類のお陰で疲労回復をしているにだと私は考えます。

以上の点を踏まえて、吸収の良いアミノ酸やイノシトールのサプリメントのように服用を試してみる考え方もアリだと私は思います。

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