わんこの「甘噛み」はチームビルディングに通じる
我が家には11歳になるトイプードルの女の子が居ます
11年前 ペットとは無縁の我が家で 度重なる家族会議
私は消極的でしたが「散歩もお世話も私がちゃんとやる」
という妻と娘の熱意に押し切られる形で意思決定
しかし 当時大学生だった娘はその後就職し
バンドやらも始めて ほとんど家にいない
結局 私が毎日のお散歩係という ありがちな落ち…
そんな経緯で毎日わんこと向き合っていると
色んな発見があります
中でも彼女が我が家に来た当初に感心したのが「甘噛み」
まだ1歳に満たなかった彼女は じゃれた弾みに私の手を「ガブっ」
私は思わず「イテ―っ」と叫び その声に驚く彼女
でも それを繰り返していくうちに
彼女は「許される加減」を身につけていきます
今では どんなに興奮していても
噛む時だけは正気に戻って甘噛みします
そう言う私も 帰宅時に唯一駆け寄って来る彼女が
何を求めているのか 何処を撫でてほしいのかが
瞬時に分かるようになりました
「ワンちゃんにも個性や性格がある」
それをつくづく感じるのでした
昨日 「パワハラの境界線」という記事を書きましたが
この話にも通じる所があります
「ここまでは許される」「これはNG」
それらを感じ取るのは「甘噛み」の構造と似ています
個性や感情を持つ人間同志のコミュニケーションですから
理屈ではなく感性に働きかける部分も多いのでしょう
更にその構造は
「チームワーク」という単位に拡大しても同じことが言えます
タックマンはチーム状態の変遷を「タックマンモデル」として説明しました
例えば 企業のプロジェクトチームやサッカーのナショナルチームなど
課題解決のために招集された新チームの結成をイメージしてみましょう
初めに課題や目標が提示され 招集されたメンバーが顔合わせします
結成当初のチームメンバーは きっと希望に満ちていることでしょう
しかし チームが動き出すと何らかの違和感を覚え始めます
元々 異なる文化や環境に身を置いてきたメンバーなのですから
当然と言えば当然
「あれ、それはうちの風土と違うな」
「いや、俺が言いたいのはそういうことじゃないんだよなあ」
「どうして分かってくれないのだろう…」
結果が出なければ尚更 チームは意気消沈し 不協和音は増大します
これをそのまま放置しておけば チーム崩壊にもつながりかねない
そこで登場する救世主が「甘噛み」
これは 自然発生的に生まれるチーム内の「秩序」
と言い換えることができます
「こういうケースでは、Aさんの意見を尊重しよう」
「なるほど、こういう場面でBさんにパスを出せば上手く回るんだな」
「ここまでやっておけば、次はCさんがやってくれる」
人間やわんこに個性があるように
結成されたチームにも個性があります
マニュアルや規則ですべて事足りると思うのは大きな間違いです
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