見出し画像

Fuji Rock Festival '24感想(温)

Turnstileのフロントマンのブレンダンが観客をステージに「来いよ」って誘ったときのあの仕草……めちゃめちゃカッコよかった、、笑

2024年のフジロックの感想を簡単に。






私的ベストアクト第2位:Sampha

photo : beatink

 ヴィヴィットなネオソウルの芸術鑑賞と刺激的なパフォーマンスの体感の混合的な感受、あるいはそのどちらでもない神聖な事象を目の当たりにするようなそのとき、私の魂はどれほど高次に満たされただろう。高感度なエレクトロニックによるヘヴンリーで透明な音色、その慎ましく清楚な感情、それらを動的に隆起させるような威厳のあるドラミング、それらを絶大的に華麗に魅せるアンサンブル…。これほどまでに神秘的な概念が、その美しい力が、目の前の奏者達によってリアルに発現するということ。もうたまらないにもほどがある。私の友達にceroとかBialystocksが大好きな人がいるのだけど、その友達からceroとBialystocksの音源やライブを勧められて私自身も結構それらの音楽を摂取した(ceroはe oのレコード買った)のだけど、日本でもそういう優しくて尊い神秘を解き放ちまくるバンドってたくさんいるのだと思う。そういう系統の他のバンドと比較して見ても、今回のSamphaのアクトは何と言ってもドラムが猛烈にむちゃくちゃに好き…!泣。ドラマーのキャラとドラミングのスキルとその総合的なセンスと、ほんとのほんとに全部が大大大好き(T-T)笑。力まないのにパワフルというか、繊細なのに力強く存在しているというか、音が発生する一瞬一瞬に至高の輝きが宿ってるような生命力。その魅力の上でライブ仕様のSpirit 2.0が演られたときにはもう本気で精神がどうにかなりそうだった。。。終盤にかけて高まっていくあの集中力、ドラムが最高に映えるあの最高の情熱。。。絶対また来日してほしい。




私的ベストアクト第1位:Angie McMahon

 音が空気中に溶ける最後の最後まで聞こえる歌とギターのダイナミクス。レッドマーキーのテントの外から流れる風と、周りを取り囲む苗場の大自然と、そういった有機的な居心地がAngieの追い求める安らぎや希望と強烈に共鳴する。ありとあらゆる解放がフジロックのシチュエーションによって幾つも噛み合わさって、私にとってかつてないほど気持ちいいライブの真価を創造する。3曲目のFishで眼球が潰れそうなくらい号泣していた。その解放の質感は例えるなら、どれほどの哀しみを負っても必ず愛してくれる朝焼けのような温もり。またはどれほどのものを失ってもそれだけは必ず残ると確信できるような温もり。広大で、儚くて、物語や人生、そしてその絶対的な勝利を優しく提唱するような曲想。Angieの音楽は、「だから私は自由でいられるのだ」という理由そのものを持ってると思うし、あるいは「だから自由になっていいのだ」と自分の悦びを許可する行為そのものでもある気がする。そういった演奏を生で、ロックで、疑うことが不可能なほど目の前でリアルに得るということが、私にとって尋常じゃないほどヤバかった。もう本当に耐えられなかった。やはり私は解放が好き。感情的に空を飛ぶことすら再現する解放的な音色と、そのメロディーと、音楽による解放的な感情の再現の全てがすこぶる大好き。例えばLocal Nativesとか、Local Nativesとか、Local Nativesとか。今年のフジロックは中国出張のせいで26日の1日目金曜が行けなかったのだけど、大好きなFloating Pointsも観れなかったのだけど、それでも全然いいと思えたのは、Angie McMahonを観れたから。
日本に来てくれて心からありがとう。




その他 ハイライト

・Billyrrom演奏上手すぎ、、、
・Hedigan'sから伝わるヨンスの音楽愛大好き
・Glass Beamsで宿に戻った自分死んだ方がいい(もったいなさすぎ)
・くるりから伝わる希望、なんて沁みるのだろう。
・girl in red、Too Muchありがとう…!泣
・私的ベストアクト第3位:betcover!!
・USってこんな燃え上がるロックンロールなの…!笑
・狂信的なファンにならざるを得ないみたいなFontaines D.C.の支配。。。泣
・去年のワーストアクト第一位「日差し」、毎年今年くらいがいい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?