不完全だからこその価値

 「人はバーチャルタレントよりも問題だらけの人間の方が好き。」こんな記事を毎日新聞11月18日の朝刊で見つけた。

 バーチャルな世界は言うまでもなく、自分の望む通りの世界を作ることができる。そこには嫌なことは一切ない。嫌なことは排除できるからである。アイドルと付き合うこともできるし、そのアイドルが気に入らなければ他のアイドルを作り出せば良い。まさにパラダイスではないかと思うのだが、人間というのはどうやら多少気に入らなかったり、苦労したりする方を好むようだ。それは、古来から自然という変化を起こすことが出来ない力と共に生きてきた習性からであろうか。

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世界を旅するTraveler。でも、一番好きなのは日本、でも住みたいのはアメリカ・ユタ州。世界は広い、というよりも丸いを伝えたいと思っている。スナップシューターで物書き、そうありたい。趣味は早起き、仕事、読書。現在、学校教員・(NGO)DREAM STEPs顧問の2足の草鞋。