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【叙】今月2回目のアレッポ国際空港への攻撃。この裏に潜むイスラエル軍の画策

攻撃を受けたアレッポ国際空港


3月22日の早朝、イスラエル軍によるアレッポ国際空港への攻撃が行われた。同軍によるアレッポ国際空港への攻撃は3月に入ってから2回目である。

この攻撃を受け、滑走路及び、ナビゲーション装置が損傷を受け、空港は一部サービスを停止した。

イスラエル軍は地中海上空から空港に向け数発のミサイルを発射「施設等に損害が出た」とシリア国営放送は発表。しかし死傷者に関して未だ報告されていない。

トルコ・シリア地震への支援物質ルートも停止

3月7日の攻撃により空港は3日間サービスを停止しており、特に西側諸国からのトルコ・シリア地震への支援物資が現地に届かないなど二次被害も発生している。

イスラエル当局は物資の供給停止を目的とし攻撃しているわけでないが、事実この攻撃により被災地域へ支援物資が届いていないのは確かだ。

シリア北西部への運輸ルートは限られており、そのルートの一つであるアレッポを攻撃するなど非人道的にもほどがある。



アレッポ国際空港への攻撃はオトリで、真の攻撃対象は別にあるのではないか?


同日、イスラエル軍はナイラブ軍事空港の地下倉庫も攻撃対象にしていた模様。この地下倉庫にはイランにより輸出されたミサイルが多数保管されており

同時にこの空港はイランの武器、軍事人員の軍事空輸インフラとしても使用されている。

シリア・アラブ軍(SSA)に対し軍事援助をするイランへの間接攻撃ではないのか?それを隠すためアレッポ国際空港を攻撃した可能性もある。


トルコ大統領選後、仮にトルコ軍がシリアから撤退したら?

3月に入ってからはレバノンに軍事物資を届ける軍事車両と、資源を運ぶ民間車両がイラスエル軍により攻撃を受けており、運転手を含む民間人が10人近く亡くなっている。

この様に、SSAやレバノンへの物的、軍事的支援を行うイランへの間接的攻撃は大きい。

今のところ、イラン、SSA、レバノン軍によるイスラエルへの大規模な直接攻撃はないとされているが、5月14日に行われるトルコの大統領選の結果次第でトルコ軍がシリア北部から撤退した場合、SSAはイスラエルに対して攻撃を行うことも可能になる。

この様なことを避けるためにも、イスラエル軍はイラン、SSA、レバノンへの刺激を弱めるべきだ。

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