OKストアの近くに住んで人生をイージーモードに切り替えろ

よくきたな。おれはジェイクというハンドルネームのようでそうでないような名前を使う売文業者だ。しかし真の男の中の男である逆噴射聡一郎氏のように署名原稿で稼げるほどスキルは高くない。 
なので文体を模倣することで少しでも高みに近づこうという算段だ。だが特に有用なことを書くつもりはないので時間をドブに捨てていくといい。
ちなみに本家はここだ。色々とさん孔になる。

ちなみに逆噴射文体を模倣しようとはしているがおれは真のメキシコを知らずドリトスではなくうすしおチップスなどを食す軟弱者の一面も持っているので、全体的なクオリティはあまり気にするな。いつになってもうだつのあがらない現実から逃避するために文章を書いているだけだ。おまえがドブに捨てた時間をかえせと言われてもこまる。だからおれはいまからおまえにOKストアの話をする。

その安さに恐怖を感じろ

OKストアとはスーパーマーケットだ。野菜や肉や米や牛乳とかが売っている。むろんドリトスも売っているし、テキーラも売っている。品揃え的には何の変哲もない…ないと言うか、例えば西友とか、おまえがよく知っているような大型のチェーン店に比べると、僅かに少なく感じるかもしれない。更に特筆すべき点の1つとして、原則的にジュースや酒類は冷えていない。さすがにアイスクリームや乳製品の類は冷蔵ケースに並んでいるが、おまえが欲しがるファンタやコーラやドクターペッパーのペットボトルはまず99%そのまま常温で並んでいる。メキシコの大地での渇きをいやすコロナもあるが、冷えていない。冷えた甘い飲み物やビールがすぐに欲しいならコンビニに行け。適材適所だ。

おれはよくOKストアに行く。飲み物が冷えていなくてもだ。なぜならば安さが異常だからだ。おまえがドリトス1袋をいくらだと考えるか分からないが、例えば120円。これは明らかに高い。コンビニ値段だ。即時性が乗っている。98円。ドラッグストアなどで見かけることもある値段だ。だがいつもあるとは限らない。ドラッグストアの医薬品以外の品揃えにはだいぶ流動的な部分がある。OKストアは57円(税抜)だ。おれは最初にこの値段を見た時に身体が震えるのをおさえられなかった。おれは流通や経済に詳しいわけではない。この値段にしているからには、総合的に儲けが出ると判断しているはずだが、それにしても安すぎる。おれはその時ドリトスを3袋買った。そう…OKストアは食料品が安い。卵10個入り1パックが120円を切る店をおれは他に見たことがない。もちろん実際にはあるだろう。おれが知らないだけだ。だがOKストアは総合力でまさるとおれは考えている。

何故安いかを考えるのは時間の無駄だ

改めて言うが、おれは経済や現在のスーパーマーケットの事情に詳しいわけではない。ただOKストアの近くに住んでいるだけだ。どうしてOKストアがこんなに安いのか、例えば大量仕入れとか、例えば独自の商品開発とか、有り体な理由ならいくつも挙げられる。だがその思考の時間に何の意味がある。おれは卵を買いに来た。おれは米を買いにきた。おれは今日は痛飲しようと思い真の男の中の男が飲む酒であるところのテキーラを買いに来た。実際はストロングゼロだ。その全てが行動範囲内の他店舗より安いからここに来た。むろん、この仕組みを作り上げた先人への感謝は忘れていない。

それは考えても仕方のないことだ。経済構造に大きな変化があれば、さすがにOKストアでも商品の値上げをせざるを得ない。その時はため息のひとつでもつけばいい。今はただ享楽的に思えるほどその安さに溺れればいい。だからおれはおまえにOKストアで何をすべきか教える。行けばわかることだが。

まずOKカードをつくれ

OKストアはいつも混んでいる。朝一でも混んでいるし、閉店前も混んでいる。まず初めてそこに足を踏み入れたおまえがすべきことは、サービスカウンターでOKカードを受け取ることだ。正式にはこれはOKクラブ会員カードと言って、ただでさえ安いOKストアの食料品が、このカードをレジで提示することで3/103、約3%の割引価格で購入できる。酒やみりんなどアルコールを含む商品は対象にならない。きをつけろ。去年ぐらいまではこの割引価格が表示されておらず、結局安くはなるのだが、いくらかかるのか概算が出しにくい状況が続いていた。しかし現在は割引価格が大きく表示され、下に小さくカードがない場合の価格が載せられるようになったのでわかりやすい。あとは消費税を乗せろ。それぐらいは自分でやれ。

ちなみにカードを「受け取る」と書いてしまったが、発行手数料が200円かかる。だが気にするな。二回も来れば元は取れる。一度作ってしまえば年会費などはかからない。ちなみにこのカードは特に個人情報と紐付けられているようなタイプのものではなく、何かポイントが貯まるとかそういうこともない。紛失したら再発行ではなく、再度新規に作るので金がかかる。なくすな。おれの経験によれば、無料で再発行できるのはバーコードが磨耗で読み取りにくくなってきた時ぐらいだ。

どんどん便利になっていく現実を直視しろ

以前までOKストアではクレジットカードが使えなかった。おれは基本的に現金派なのであまり困らなかったが、時折カードを使いたい時もあったし、何らかのポイントを貯めるなどの目的で生活費をカードで決済しているタイプには向かない店ではあった。しかしここ最近で、ほとんどの店舗がカードに対応していると聞くし、更には効率化を図ってのことなのか、半自動レジの導入も進んでいる。バーコードを通すのは百戦錬磨の猛者である店員がやってくれるが、会計は自分でやるということだ。だがあんしんしろ。ほぼ自販機とおなじだ。金を入れるか、カードを入れるかの選択肢ぐらいだ。

OKストアにはこれといった欠点がない。確かに品揃えは抜群とは言えないかもしれない。しかし困らない程度には揃っている。それで困るなら成城石井でも行くといい。野菜や肉などの生鮮食料品は当然天候の影響を受けるが、それで値段が上がっていればOKストアは正直に通告する。今は買い時ではないとさえ言う。ただし安くなれば大胆だ。今年の例で言うと、大雨の影響で白菜が大分高い時期があった。それでも白菜を食いたい客のために、この店は四分の一カットに加えて、八分の一サイズの白菜の販売に踏み切った。俺が行った店舗だけかもしれないが。そしてしばらくすると値段が戻り、安くなる。そうすると、今度は「こんなに安いんだからケチケチすんな」とばかりに丸々一個だけを大量に並べる。よく言えば大胆、悪く言えば雑なところがOKストアにはある。山ほど仕入れた人気のないジュースを35円で売ったりするようなところだ。だがそういうところも含めておれはOKストアを愛しているし、多分この店が近くになければ自炊戦線からてったいしていた可能性も高い。

だからこれを読んだおまえたちがOKストアを出会い、そして愛してくれたらうれしい。OKストアはきっと愛を返してくれるからだ。

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