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目的のある人生?

ある日のこと
雨の中、アイスランドの路上を歩いていると
一台の車が止まってくれた

「Do you need ride?」

この時、僕は乗車の必要はなかったのだが、彼らにはそう見えたのだろう

4・5秒悩んだ挙句
雨でずぶ濡れの男は

「I don’t need Thank you」

と言葉を発した


本当は必要だったのかもしれない
誰も知ることのできない未来には何が起こるかわからない
路上を歩く人が車に轢かれる可能性

いや、待てよ!
車に乗せてもらって事故る可能性もある

どちらの未来も誰にもわからない


話の論点はそこではない

この日の目的地は45km先のとある場所
車にせてもらえそうだったのは残り35km地点

歩けば8時間
乗れば30分

ほとんどの人が乗っていくのかもしれない

でも、僕は乗らなかった

多分、目的地に早くついてもやることがないのだと思う

目的地なのに、、、


この話をいきなり人生に置き換えてみる

人生の目的地とはどこか

どこだ

安定した仕事か?
幸せな家庭か?
孫の顔が?
大金か?

どれも目的地らしくない

一旦、人生の目的地を「死ぬこと」としてみよう

「あなた今すぐ人生の目的地にいけますよ!」


誰がいくもんか

その目的地に用はない


そんな事を雨に打たれながら考えていた

やはり「今」が一番愛おしい

この雨に打たれたかったのかはわからないが、少なくとも車に乗ってワープしたかった訳ではない


旅とは
今を味わう事だ


雨の中歩いた今日は
大切な友達と喧嘩した帰り道のような日だったかもしれない

でも、これでよかったんだ

旅にも
人生にも
目的など必要ない

もし、旅や人生に目的を見つけてしまったら
すぐに握りつぶしてやろうと思う

目的のある人生などない
生きることが目的なのだから

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