見出し画像

2023-2024 Bormio(ITA)ボルミオ 12/28 結果

アルペンスキーワールドカップ、2023年の締めくくりは恒例のBormio(ITA)ボルミオです!スピード系種目2連戦の初日 12月28日(木)は、滑降(ダウンヒル・DH)です!

残念ながら、日本では放送がありませんでしたがどんなレースだったか見ていきましょう!

Bormio(ITA)ボルミオのコースはこちらで紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね!

トレーニングラン

滑降(ダウンヒル・DH)は、事前に行われるトレーニングランでコースを滑らないとレースに出場出来ません。

今回は予定通り、12/26(火)27(水)に行われました!トレーニングランの全日程が行われたのも今シーズン初ですね。

トレーニングラン1日目

12/26(火)のトレーニングランの結果はこちらです。

  1. Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジン

  2. Ryan Cochran - Siegle(USA)ライアン・コクラン・シーガル

  3. Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ

  4. Jared Goldberg(USA)ジャレッド・ゴールドバーグ

  5. Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー

  6. Simon Jocher(GER)シモン・ジョチャー

  7. Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリス

10.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
11.Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ
12.Loïc Meillard(SUI)ロイック・メイラード
13.Giovanni Franzoni(ITA)ジョバンニ・フランツォーニ

おばさんが注目している期待の若手、ジョバンニがいいところにいますねー!イタリアチームの中でも特に期待されている選手ですが、なかなか結果が出ないレースが続いているのでいいニュース!本番もこの調子で行ってもらいたい!

レースには出ていませんでしたが、恐らくスーパー大回転(スーパーG・SG)のレースを見越してトレーニングランに出てきたLoïc Meillard(SUI)ロイック・メイラードもいい位置に!期待しましょう!

FIS Alpine公式Instagramでトレーニングランに出ていた選手たちに、Stelvio ステルヴィオがどんなコースか聞いている動画がアップされていました。とっても硬くて疲れるみたいですよ!

トレーニングラン2日目

12/27(水)のトレーニングランの結果はこちらです。

  1. Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ

  2. Niels Hintermann(SUI)ニールズ・ヒンツェルマン

  3. Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー

  4. Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジン

  5. Daniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガー

  6. Blaise Giezendanner (FRA)ブレーズ・ギゼンダナー

  7. Marco Schwarz(AUT)マルコ・シュワルツ

8.Alexis Monney(SUI)アレックス・モニー
9.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
13.Giovanni Franzoni(ITA)ジョバンニ・フランツォーニ
15.Marco Kohler(SUI)マルコ・コーラー

Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットと同じく、Stoeckliストックリーの板で戦う23歳のAlexis Monney(SUI)アレックス・モニー!

こちらも Stoeckliストックリーの板で戦うMarco Kohler(SUI)マルコ・コーラー26歳!ワールドカップ3戦目のVal Gardena(ITA)ヴァルガルディナで8位に入って上り調子です!

スイスの若手がいい位置にいます!期待しましょう!

スタートリスト

滑降(ダウンヒル・DH)は、スタートランキングトップ10の第1シードは、スタート順6~15の間で前日のビブドローイベントでくじ引きで決まります。

トップ11~20はスタート順1~5と16~20の間でくじ引きで決まるというルールになっています。

12月28日(木)滑降(ダウンヒル・DH)のスタートリストはこちらです!

6.Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット
7.Niels Hintermann(SUI)ニールズ・ヒンツェルマン
8.Florian Schieder(ITA)フロリアン・シーダー
9.Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー
10.Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ
11.James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード
12.Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリス
13.Romed Baumann(GER)ロメド・バウマン
14.Daniel Hemetsberger(AUT)ダニエル・ヒメッツバーガー
15.Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ(レッドビブ)

出場選手は全部で58人!誰が勝つのでしょうか!?レッドビブは、同ポイントでAleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデとBryce Bennett(USA)ブライス・ベネットの二人がつけて登場しますよ!

そして、ここで7勝しているDominik Paris(ITA)ドミニク・パリスにも注目です!FIS Alpine公式Instagramでもこれまでの 7勝を振り返る動画がアップされていました!

レース結果

今回のセットは、かなり左右にふられるセット。滑降(ダウンヒル・DH)のスペシャリストより大回転(ジャイアントスラローム・GS)などターン技術が必要な種目が得意な選手に向いているセットのように感じました。

Val Gardena(ITA)ヴァルガルディナで優勝して、レッドビブで登場したBryce Bennett(USA)ブライス・ベネットが3番スタートでしたが、ゴールした時点で+2.07差と大きく遅れタイムを伸ばすことが出来ませんでした。

4番スタートは、トレーニングランでトップのタイムを出していたCyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジンが登場!チェックポイントを通過するたびにどんどんタイムを伸ばします。

元々大回転(ジャイアントスラローム・GS)が主戦場だったシュプリアン。ジャンプで伸びあがるシーンもありましたが、攻めたラインどりに加え鋭いターンでどんどんタイムを伸ばします!さすが!ゴールした時点で-2.91ととんでもないタイム差でゴール!他を圧倒してトップに立ちます!

5番スタート、今シーズン調子がいいCameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダーが続きます。大きなミスなく滑り降りて2位につけます!しかし、タイム差は+1.23差と大きい!

そして第1シードトップで登場した、Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット!このセットは絶対得意!今シーズンのマルコは、昨シーズンよりジャンプがうまくいってるし、期待がもてます!

チェックポイントではわずかな差ですが、グリーンライトのラップタイムで通過!トップスピードも更新します!あとはゴール前!ジャンプもうまくこなしゴールしますが、+0.09差!!!!惜しくも上回ることが出来ませんでした。

続く第1シードの選手たちも、1秒以上の差つく展開でなかなかトップを上回ることが出来ません。

Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤーもチェックポイントで少しづつ遅れ +2.07差。
地元イタリアのMattia Casse(ITA)マティア・カッセも大声援に答えることが出来ず、+2.15差。
James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォードも、序盤でラインがふくらむ箇所もあり+2.36差と大きな遅れになりました。

FIS Alpine公式Instagramで当日の朝のコンディションが投稿されていましたが、コースはとても硬そう!テカテカです!

この写真からも100㎞以上のスピードでターンするには難易度が高そうなセットであることが分りますが、ターンがうまくいかないとタイムが伸びない結果となっているようです。

そして、ここで7勝をあげているDominik Paris(ITA)ドミニク・パリスが登場!会場の盛り上がりもすごいです!途中のチェックポイントまでラップタイムで通過!さすがBormio(ITA)ボルミオ 7勝は伊達じゃない!

しかし、中盤のウェーブでバランスを崩し転倒する大きなミス。コースアウトせず最後まで滑り切りましたが、タイムは大きく遅れ+6.72差とポイント獲得も難しいタイム差となってしまいました。

そして、レッドビブをつけてAleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデ登場。いいタイムでチェックポイントを通過します。

しかし、中盤でエッジが引っかかったような感じでバランスを崩しコースアウト!残念ながら今日は表彰台どころか、ポイント獲得もなりませんでした。

FIS Alpine公式Xでその様子の動画が投稿されていました。どうやらコース内の氷?石?か何かに足を取られてしまったみたいです。

Dominik Paris(ITA)ドミニク・パリスの滑りも載ってますので、ぜひチェックしてください。

この時点でのトップ3はこちらです!

  1. Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジン

  2. Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット

  3. Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー

レース中断

17番スタートで登場したのが、Marco Schwarz(AUT)マルコ・シュワルツ!

12/22(金)に行われたMadonna di Campiglio(ITA)マドンナディカンピリオの回転(スラローム・SL)で優勝し、Over all オーバーオールランキングトップで入ってきました。

Madonna di Campiglio(ITA)マドンナディカンピリオの結果は、こちらでぜひ読んでね!

大回転(ジャイアントスラローム・GS)でも表彰台に上がっているマルコはこのセット絶対得意!序盤はいいタイムで来ていました。

しかし、大きなターンがある中盤で外足エッジが跳ねた反動で内倒、バランスを崩しクラッシュ!!コースネットに突っ込んでしまい、しばらくレースは中断となりました。

クラッシュしたときの映像では、そんなに派手な転倒には見えなかったのと転倒後でも動いていたので大丈夫かな?と思ったのですが・・・

しばらくしてもレースが再開される気配がありません。しかも、やっと状況が映ったと思ったら2人がかりで肩を担がれて運ばれる様子が。

さらにはドクターヘリが出動する様子が映りました!!ドクターヘリはやばい!右足を固定されて両肩を支えられながら移動し、ヘリの救助が出来るところまで移動。。。

skiweltcup.tv公式Instagramでヘリで運ばれる様子が投稿されていました。

あーー。心配。。。Over all オーバーオールランキングトップでこのレースに臨んでいただけに、とても心配です。

オーストリアチームの公式Xで、すぐにインスブルックへ帰国して精密検査を行うとお知らせがありました。大きな怪我ではありませんように・・・続報を待ちたいと思います。

レース再開

長い中断のあとの選手たちもなかなかタイムを伸ばせません。そんな中、いい滑りをみせたのは、注目の若手!Alexis Monney(SUI)アレックス・モニー!攻めの滑りで+2.58差でゴールした時点で8位に入ってきました。

続く26番スタート、Miha Hrobat(SLO)ミハ・ヒロバートが片足が上がりあわや転倒かというほどバランスを崩しながらもリカバリーして滑り、+2.45差でゴールした時点で8位に!

そして29番スタートで登場したのは、Justin Murisier(SUI)ジャスティン・ムリジェ!大回転(ジャイアントスラローム・GS)が主戦場ですから、このセットは得意なはず!

チェックポイントをわずかなタイム差で通過してきます。中盤からゴール前までもミスすることなくスピードを繋げ、4位に飛び込んできます!チームメイトのMarco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットもゴール地点で大興奮!

FIS Alpine公式Instagramでその様子を投稿してくれていました!自分が勝ったみたいな喜びよう!

続く31番スタートAlexis Pinturault(FRA)アレクシー・パントゥローが登場。ふり幅があるターンや終盤にタイムを伸ばせず、ゴールした時点で+3.06差の15位。最終結果は、22位でした。でもしっかりポイントは獲得!

35番スタートで登場したのが、トレーニングランでも調子がよかった若手Marco Kohler(SUI)マルコ・コーラー!Stelvio ステルヴィオは、彼にとって初めてのコースですが、大きなミスなく序盤から攻めて終盤までしっかりスピードを繋げ、+2.39差で9位に飛び込んできました!

swisskiteam公式Instagramでも結果に満足した笑顔が!右から2番目がMarco Kohler(SUI)マルコ・コーラーです!

そして最も大きなビブ46番スタートからいい滑りを見せたのが、Nils Alphand(FRA)ニルス・アルファンド!今シーズン初めてワールドカップポイントを獲得して調子を上げてきましたが、キャリアベストの9位!

序盤で少し遅れながらも後半タイム差をキープ!ゴール地点ではかなりへばってましたが・・・やはりStelvio ステルヴィオはタフなコースなんですねー。

続いて、両足の怪我から復帰した54番スタート、Samuel Dupratt(USA)サミュエル・デュプラットですが、またもクラッシュしてしまいました。立ち上がり自力で降りようとしますが、右足を抑えて痛そう・・・右足でターン出来ない様子です。しばらくレースも中断しました。心配です・・・。

最後までレースは見逃せません。57番スタートは推し!のRaphael Haaser(AUT)ラファエル・ハッサーが登場!

大回転(ジャイアントスラローム・GS)も得意ですから期待がもてます!途中のチェックポイントではいいタイム差!やはりふり幅があるターンもタイムロス少なく通過し、+2.67差で14位に飛び込んできました!やりました!!滑降(ダウンヒル・DH)で、初ポイント獲得です!

ラファエルについては、こちらの記事で紹介しているのでぜひ読んでみてね!

すべての選手が滑り終わり、順位が確定!FIS Alpine公式Instagramにもトップ3のタイムが投稿されました!

最終結果

FIS Alpine公式Instagramに笑顔で表彰台メンバーが!Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジンは、滑降(ダウンヒル・DH)初優勝です!

表彰式でMarco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットのシャンパンが転がってっちゃいましたw 楽しそう!!

自身のInstagramでも喜び爆発!な様子を投稿してくれてました!

Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダーも自身2度目の表彰台!嬉しそうな様子を自身のInstagramで投稿してくてました!おめでとう!


最終リザルトは、こちらです!

  1. Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジン

  2. Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマット(レッドビブ)

  3. Cameron Alexander(CAN)キャメロン・アレキサンダー

  4. Justin Murisier(SUI)ジャスティン・ムリジェ

  5. Vincent Kriechmayr(AUT)ヴィンセント・クリッヒマイヤー

  6. Mattia Casse(ITA)マティア・カッセ

  7. Niels Hintermann(SUI)ニールズ・ヒンツェルマン

  8. James Crawford(CAN)ジェームス・クロフォード

  9. Nils Alphand(FRA)ニルス・アルファンド

  10. Marco Kohler(SUI)マルコ・コーラー

レッドビブをつけて登場した、Aleksander Aamodt Kilde(NOR)アレキサンダー・オーモット・キルデがコースアウト。Bryce Bennett(USA)ブライス・ベネットもポイント獲得出来なかったので、Marco Odermatt(SUI)マルコ・オデルマットが、滑降(ダウンヒル・DH)では初のレッドビブとなりました!いやーこれからのシーズン楽しみですねー!

レースのハイライト動画が、FIS Alpine公式YouTubeにアップされています!Cyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジンがいかに攻めていたかよくわかります!

今回のレースは、かなりタイム差がつく展開となりポイント獲得の30位はトップから+3.35でした!

今日は、優勝候補の選手がコースアウトしてしまったり、クラッシュがあったりと大荒れのレースになりました。

左右にふり幅があるセットで大回転(ジャイアントスラローム・GS)にも出場しているようなターン技術がある選手に有利でしたから、得意のターン技術を発揮できた選手が上位にきましたね!

昨シーズンから、いつか絶対来る!!と思っていましたがCyprien Sarrazin(FRA)シュプリアン・サラジンがついに来ましたねー!

FIS Alpine公式Instagramで優勝の滑りが投稿されてますよ!怖いもの知らずで攻めてくるのが持ち味!ぜひみてください!

フランスチームだけでなく、色んな国の選手たちが優勝のお祝いをストーリーズ投稿していました!みんなに慕われてるのが伝わります!おめでとう!

明日もここ Bormio(ITA)ボルミオでスーパー大回転(スーパーG・SG)が開催予定ですよ!2023年のラストレースも応援しましょう!


この他にもアルペンスキーワールドカップについての記事を投稿しています!マガジンにまとめているので、こちらもぜひ読んでみてね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?