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世界の郷土料理20選

ポレンタ (Polenta)、イタリア

イタリア北部で親しまれている郷土料理。粉状にしたトウモロコシにを粥状に煮たもので、ソースやチーズをかけたり、肉料理に添えたりして頂きます。

15世紀頃アメリカ大陸からトウモロコシが持ち込まれ、小麦の栽培に不向きな北部や山岳地域を中心に主食として食されるようになったのが始まりであるといわれています。


ヨークシャープディング (Yorkshire Pudding)、イギリス

イギリスの伝統的な料理の一つ。小麦粉/卵/塩/牛乳などを合わせた生地をオーブンで焼いて作られるシュークリームの皮のようなものです。

“プディング”といっても甘みはなく、主にローストビーフなどの肉料理の付け合わせとして用いられます。


フィデウア (Fideua)、スペイン

スペイン・バレンシア発祥の料理。一見するとパエリアそっくりですが、お米の代わりに細麺のフィデオ (パスタ)が使われています。

魚介を使用しているのが伝統的なフィデウアですが、地域によって独自のスタイルのものが楽しめます。


グリュンコール (Grünkohl)、ドイツ

ドイツ北部を中心に親しまれている料理。ドイツ語で「ケール」を意味し、一般的には茹でたケールにソーセージや豚肉、茹でたジャガイモなどが添えられています。

グリュンコールは冬の季節を迎えると、市場やクリスマスマーケットに出回るようになります。ケールは栄養価が非常に高く、古くから地中海では薬草として栽培されていた歴史があるそうです。


タブ・コシ (Tave Kosi)、アルバニア

アルバニアの郷土料理。ラム肉とヨーグルトをオーブンで焼いた、グラタンのような料理です。アルバニア国内のみならず、北マケドニアやギリシャなどの周辺国でも親しまれています。


ビーフ・ストロガノフ (Beef Stroganoff)、ロシア

ロシア料理の一つ。牛肉・玉ねぎ・マッシュルームを炒めて、サワークリームが入ったソースで煮込んだ料理です。19世紀ロシア帝国時代に貴族ストロガノフ家の料理長が考案したといわれています。(諸説あり)

日本ではご飯にかけて食べるのが主流ですが、ロシアではパスタにかけたり、マッシュポテトを添えたりして頂きます。


ププーサ (Pupusa)、エルサルバドル

エルサルバドルの国民食。トウモロコシ粉で作られた生地に、豆やチーズ、肉を挟んで平たく焼いた料理です。

ププサの歴史は非常に長く、古代マヤ文明時代の遺跡・ホヤ・デ・セレン古代遺跡(世界遺産)にも痕跡があったといわれています。


ジャマイカンビーフパティ (Jamaican Beef Patty)、ジャマイカ

ジャマイカで親しまれている料理のひとつ。ターメリックで色付けした生地に炒めた牛ひき肉や唐辛子、玉ねぎなどの具材を包み、オーブンで焼いた料理です。

最も古典的なものは、牛肉を使用したものですが、現在は鶏肉や豚肉、チーズ、シーフードなど様々なものがあるそう。


パステル デ ジャイバ (Pastel de Jaiba)、チリ

チリの郷土料理の一つ。カニをはじめとした魚介類や玉ねぎ、にんにく、生クリーム、チーズ、スパイス類から作られるキャセロールで、伝統的なものは土鍋で作られます。なんでも白ワイン(特にシャルドネ)との相性は抜群だそう。


カウサ・レジェーナ (Causa Rellena)、ペルー

ペルーの郷土料理の一つ。アヒ・アマリージョ(黄色い唐辛子)やレモンなどが入ったマッシュポテトと、鶏肉/マグロ/アボカドなどの具材を、層になるよう型に入れて仕上げた”ペルー風ポテトサラダ”です。

料理の前菜として提供されることが多く、バゲットとの相性も抜群だそう。


エンチラーダ・ホンジュレーナス (Enchiladas Hondureñas)、ホンジュラス

ホンジュラスの郷土料理のひとつ。トルティーヤ生地に肉や野菜、チーズを乗せた料理です。

メキシコをはじめとした中央アメリカ各地で食されていますが、メキシコのは具材をトルティーヤを包むのに対し、ホンジュラスのは小ぶりのトルティーヤでオープンサンドにして作られます。


チレス エン ノガダ (Chiles en nogada)、メキシコ

メキシコの郷土料理のひとつ。ポブラノ(辛味の少ない唐辛子)にピカディージョ(ひき肉と野菜の炒め物)を詰め、クルミ入りのクリームソースとザクロの種をかけた料理です。

料理の色合い(緑・白・赤)は、メキシコの国旗を表しており、独立記念日(9/16)前後によく食されます。


タジン (Tajine)、モロッコ

モロッコの郷土料理の一つ。牛肉や玉ねぎ、ニンニクにスパイスを加えてタジンで調理した料理です。タジンとは、円錐型の蓋をした容器のこと。

砂漠地方にあるモロッコでは、水が貴重なことから食材から出る水蒸気を巡回させて無水調理するタジン鍋が生み出されました。


コシャリ (Kushari)、エジプト

エジプトの国民食。マカロニやパスタ、レンズ豆、ひよこ豆などに揚げた玉ねぎとトマト(トマトソース)をかけた料理です。19世紀頃のイギリス統治時代、イタリアやインド料理の要素が混ざって生まれました。


ピデ (Pide)、トルコ

トルコのピザ。細長い生地に様々な具材を乗せ、窯で焼き上げた料理で、長いものだと1m近くのものもあるのだとか。

ひき肉や卵、スジュク(トルコのソーセージ)、チーズ、ほうれん草、トマトなど地域やお店によってもバリエーション豊かなピデが楽しめます。


粽子 (ゾンズ / Zongzi)、中国

中国の伝統行事 “端午節”に食されるちまき。もち米と具材を笹の葉に包み、茹でたり蒸したりして作られます。

戦国時代、腐敗した政治に抗議して川に身を投げた詩人・屈原の死を悼んだ漁師達が、葉で包んだご飯を川に投げいれることで、魚や悪竜から彼の身体を守ろうとしたことが始まりであるといわれています 。


ダルバート (Dal Bhat)、ネパール

ネパールの郷土料理のひとつ。レンズ豆のスープにごはんを添えた定食のような料理です。

一般的には、タルカリ(野菜のおかず)やアチャール(漬物)などが付きますが、お店や家庭によっておかずの組み合わせや味付けにはさまざまなものがあります。


ターリー (Thali)、インド

ヒンディー語で「大皿」を意味するインドの定食。地域によって多少異なりますが、主食(米/ナン/ロティ)、ダール(豆カレー)、野菜料理、デザートなどが一般的です。

インドの伝統医学アーユルヴェーダに基づき、6つの味(甘/塩/苦/酸/渋/辛)の料理がバランスよく構成されています。


チキンカラヒ (Chicken Karahi)、パキスタン

パキスタンで親しまれている鶏肉料理。カラヒとは、底の深い中華鍋のような鍋のことをいい、チキンカラヒを調理する際に使われます。

鶏肉やトマト、生姜、ニンニク、その他様々なスパイスを使った料理で、インドでも北部を中心に人気があります。


ミヤンカム (Miang Kham)、タイ

“1口で色々なものを食べる”を意味するタイの伝統的な軽食。ココナッツ/ライム/エシャロット/唐辛子/ピーナッツなどの具材を葉や蓮の花びらに包んでいただきます。

タイ宮廷料理を起源とする料理で、現在は屋台やレストラン、ホテルなど様々な場所で提供されています。


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