アイルランドの郷土料理
アイリッシュシチュー (Irish Stew)
アイルランドの伝統的な家庭料理。19世紀初頭に登場した料理で、当初はマトンやタマネギ、じゃがいもなどシンプルな材料で作られましたが、後にラムや牛肉、その他の野菜が追加されました。ただし、材料やレシピが各家庭によって若干異なり、家庭の数だけレシピがあるともいわれています。
フル・アイリッシュ・ブレックファスト (Full Irish Breakfast)
いわゆる英国の「フルブレックファスト」。卵、ポークソーセージ、ブラックプディング、フライドトマトなどが主な内容ですが、アイルランド独特なものとしてソーダブレッド(パン)やアイリッシュ ブレックファスト ティー(紅茶)が添えられています。
コルカノン (Colcannon)
ケールやキャベツ、バター、ミルクなどが入ったアイルランドのマッシュポテト。ハロウィンや聖パトリックの日の定番料理として知られています。ハロウィンにおいては料理の中に指輪やコインが隠され、占いゲームをする習慣があるそうです。
スパイスドビーフ (Spiced Beef)
アイルランドのクリスマスの定番料理。主にアイルランド南部・コークで親しまれている肉料理で、スパイス漬けにした牛肉を水やギネスなどで煮たり、蒸したり、焼いたりして作られます。
その歴史は数世紀前に遡るとされており、当時は食材の保存手段としてこのような味付けがされていたそうです。かつてはイギリスやウェールズでも親しまれていた料理であり、19世紀に書かれたイギリスのレシピ本にも記録が残されています。
ソーダブレッド (Soda Bread)
アイルランドの主食として食べられているパン。生地を発酵させずに作ることができる「クイックパン」に分類されるもので、小麦粉や重曹、食塩、バターミルクなどから作られます。
その歴史は、炭酸水素ナトリウム(重曹)がアイルランドに伝えられた1840年頃に遡るとされています。
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