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世界のパン10選

クロワッサン (Croissant)、フランス

フランスの三日月型のパン。フランスを代表する食べ物の一つですが、その起源はオーストリアにあるそう。

1683年、トルコ軍を打ち破ったウィーンで、トルコの国旗の三日月になぞらえたパンが作られ、フランス王ルイ16世の元に嫁いだマリー・アントワネットによってフランスに伝えられたといわれています。


グリッシーニ (Grissini)、イタリア

イタリア・トリノ発祥とされるスティック状のパン。前菜やおつまみとして提供されることが多く、ローズマリーやゴマ等で風味付けしたり、生ハムに包んだりして頂きます。

17世紀頃、病弱だったイタリア王家・サヴォイア家ヴィットーリオ・アメデーオ2世のために考案されたのが始まりであるといわれています。


アプフェル・シュトゥルーデル (Apfelstrudel)、オーストリア

オーストリアの伝統的な焼き菓子。リンゴやレーズンやナッツ、シナモンを薄く伸ばした生地で巻いて焼き上げたお菓子です。トルコのバクラヴァにルーツを持つといわれており、およそ400年の歴史を誇ります。


カレリアン・ピーラッカ (Karjalanpiirakat)、フィンランド

フィンランド東部カレリア地方発祥のパン。ライ麦粉から作られた無発酵の生地のパンで、ミルク粥やマッシュポテトのせて焼き上げます。

フィンランドの朝食や軽食として親しまれており、ムナボイと呼ばれる卵とバターを混ぜ合わせたペーストと一緒に頂くのが定番です。


ワッフル (Waffle)、ベルギー

ベルギーの焼き菓子。甘さ控えめの四角い形をしたブリュッセル・ワッフルと甘くて丸い形をしたリエージュ・ワッフルの2種類があります。

ベルギーの朝食の定番のひとつで、街角のスタンドではフルーツやホイップクリーム、チョコレートソースなど様々なトッピングがされたワッフルが店頭に並べられています。


ドーナツ (Donut)、アメリカ

アメリカで親しまれている揚げ菓子。オランダの伝統的な揚げ菓子 “オリーボーレン”が原型とされており、16世紀頃アメリカに入植してきたオランダ人より伝えられたといわれています。

アメリカでは、毎年6月の第1金曜日を“ドーナツの日”と定めています。これは第一次世界大戦中、兵士たちにドーナツを提供した救世軍を称えた記念日で、1938年に制定されました。


アレパ (Arepa)、ベネズエラ

ベネズエラで親しまれている薄焼きのパン。とうもろこし粉にバターと水または牛乳を加えて練り、フライパンで焼いたもので、主に朝食や軽食として食されます。

牛肉のトマト煮やツナ、チーズ、アボガド、トマトなどさまざまな食材を挟んでいただきます。


インジェラ (Injera)、エチオピア

エチオピアのクレープのように平たいパン。テフと呼ばれる穀物の練粉を発酵させ、薄く焼いたもので、エチオピアでは主食として食されています。

インジェラの上には色とりどりのおかずが乗せられ、各々をくるんでいただくのが一般的です。


マナキッシュ (Manakish)、レバノン

レバノンで親しまれている伝統的なハーブのパン。パン生地にオリーブオイルや「ザアタル」と呼ばれるミックススパイスをのせて焼き上げます。

他にも、チーズや子羊のひき肉、揚げナスなどさまざまなトッピングがあります。


バインミー (Bánh mì)、ベトナム

ベトナムで親しまれているフランス風パン。レバーペーストやハム・野菜の酢漬けなどさまざまな具材を挟みサンドイッチにしていただくのが一般的です。

19世紀末フランスの統治下で食されるようになったもので、ベトナムの朝食の定番のひとつとして知られています。


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