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戒厳令を出して、選挙結果を無効にすべきと大統領に進言した国会議員

MSNBCの、Rachael Maddow Show より。

こうなったら戒厳令だ!

2021年1月17日(国会議事堂襲撃事件の11日後)に、下院議員(共和党)であるRalph Norman氏は当時のホワイトハウス主席補佐官であったMark Meadows氏に対し、戒厳令を発令してDonald J. TrumpからJoe Biden新大統領への権力移行を阻止すべきであるとTrump大統領に進言することを主張した。主張はSMSを利用してNorman議員の携帯電話からMark Meadowsの携帯電話に対しメッセージとして送付されたもの。出典はTalking Points Memoというメディア(ウェブメディア)で、それらのテキストメッセージは、米国下院で行われてきた The January 6th Committtee (1月6日調査委員会)に対しMark Meadowsが証拠として提出したデータに含まれている。

ここまでが、Rachael Maddow Showで事実として説明された内容。この後は私の私見です。

自国民に対する武力行使

戒厳令(Martial Law)とは、司法を停止し、代わりに軍が武力を使って国の行政権と司法権を支配することを指す。詩的な言い方をすれば、軍部が国民に向かって銃を向けることに他ならない。その時点ではまだあと数日間はTrumpが現任大統領であって、Martial Lawは特定の条件下で大統領が発令するものなので、厳密にはクーデターとは言わないかも知れない。が、2020年11月の選挙結果に反対したが、どの裁判所でも受け入れられなかったので最終手段として武力行使をしようと考えたわけで、普通の人が理解する言葉で言えばクーデターそのものだ。それって・・・つまり実際に行ってかつ逮捕・訴追されれば国家反逆罪だ。法律のことがわからないので間違っているかも知れないが。

あの米国で

実際に起きたことだ。それもつい2年近く前。これって、ミャンマーとか東アフリカの国々とかでは最近でもそこそこ耳にしたことがあるが、あの米国で起きたのだ。

しかも、つい最近このRalph Meadows氏はサウス・カロライナ州の5区から下院議員に選出されている。それも、対立候補だった民主党候補者に2倍近くの票を集め、圧倒的な勝利を納めている。

まぁ私の国じゃないからね、うんうん。って!いや、あの米国でですよ。民主主義、やっぱ大分アップグレードしないとダメなんだろうね。

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