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家紋について

画像は家紋印「木瓜(もっこう)」です。
本で眺めるよりも、
印影としてみる方が断然かわいい。

何でもかんでも「かわいい」ですませちゃいかん。と思うが、
最初にひと捺しした際に「かわいい」と思うかどうかは、
はんやとして結構大事にしている感覚。

先日より、数年間さぼっていた「家紋印」のオーダーを再開するべく、
改めて手持ちの書籍を読み返している。
読み返しつつ、
サンプル印にどの家紋を使おうかと、飽きることなくページをめくり続けて何往復したことか。
(ちなみに家紋帳は私の愛読書の一冊でもあるけれど)

この「木瓜」紋は、藤井家の家紋なのだけど、
なんだか悪いが。。。あまりによく見かける家紋でもあり、
本はもちろん、実際に染め抜かれた物を見ても心が動いたことがなく、
かと言って全然違う紋を今日からこれが私の紋です。
というのもな。(それでも良いのだが。特に縛りも決まりもない。)

これ、作っても使うかな。私。
と、ぐずぐずしていたのだけど、
実際に彫刻し、仕上げて捺してみた印影を「かわいい!」と思えたことはまさに僥倖だった。

そして不思議なことに。。。別の感情も生まれてくる。

同じ「木瓜」家紋が、多くのお家で使われているわけだけど、
それでも。。。
私の家のようなごくごくふつうの一般庶民が代々家の紋として引き継いできているってすごいことじゃないのか。
と思うわけです。

その家で大切に引き継いできたものでもあり、
自分で自由に決めることができる(ちょっとデザインを変えたりなどということも含め)そんな「決まりと自由」の両方を併せ持つものが、
千年以上廃れなかったその事実はとても興味深い。

そのあたりのことも含めてもう少し掘り下げてみたいと思っています。
手持ちの書籍では心許ないので、
本やさんへ、というよりまずは図書館かな。

充実の一日を
藤井あき乃


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