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【取材モード】オリンピック開催議論の前に

再び緊急事態宣言が延長され、オリンピック開催の是非を問う議論が加速度的に白熱している。マスコミでは様々な立場からの議論が飛び交っているが、私はあえて別の視点から一石を投じようと思う。

取材モード】礼拝できない礼拝室 に続く第2段の現地レポートだ。


今回、私がレポートするのは横浜にある某有名ホテルの礼拝室だ。横浜市ではサッカーや野球のオリンピック会場になっている。


この礼拝室には鍵がなく誰でも自由に使うことができる。
しかし、ドアを開けた瞬間に私は愕然とした。


これが礼拝室の写真だ。

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この礼拝室は大きなトラブルに発展する可能性を秘めているのだが、何が問題かお分かりになるだろうか?


問題は飾られている絵画だ。イスラムでは「偶像崇拝の禁止」が大原則となっている。

フランスで預言者ムハンマドの風刺画が問題となった事件を覚えている人も多いだろう。イスラムでは、預言者ムハンマドを描くことは絶対的なタブーとされているが、それ以外の絵画についても否定的な意見を持つ人が多い。もちろんカリグラフィーのようなイスラム芸術という文化はあり、地域や個人によっては絵画については許容する人も少なくない。しかし、預言者ムハンマドが「天使は画のある家にはお入りにならない」と発言したことから祈りの場には相応しくないと判断する人が多いのは事実だろう。

そして何よりも問題にしたいのは絵画が飾られている場所だ。

この礼拝室でお祈りをすると絵画に向かって礼拝する形になってしまう。これは偶像崇拝の原則により嫌悪感を抱く人が相当数いると私は考える。少なくとも、私はこの部屋では礼拝をしなかった。

「準備不足」
現在、オリンピック開催の議論に上がっていないトピックであるが検討する必要は大いにあるはずだ。




今後も引き続き「ちょっと変なムスリム向けサービス」をレポートしていきたいと思う。

(Text by Nasser)

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