続かないことは目的を再設定してみる

■成功体験

仕事で一つ一つのタスクの時間計測をしている。
始めて二ヶ月、極めて順調に続いている。

■いつも続かず挫折

実は今までに何度もこれに取り組んだが、幾度となく失敗している。
続かないのだ。

togglという計測ツールを使っている。

計測のスタートボタン、ストップボタンを押し忘れる。
忙しくなればなるほど忘れる。
だんだん面倒になる。
もういいや。

この繰り返し。かれこれ3年ぐらいやってたような。

■変えたのは目的

しかし、今回は今までになく長く続いている。

変えたのは目的。

今までは測って振り返ることを第一目的としていた。

一方で今回は。

今やっている仕事に自分を集中させることを目的としてみた。

すぐに意識が散漫になってしまって、今、心配になったこと、メールを突然確認する、など、タスク切り替えが多いスタイルになってしまっていた。

これを、解決したかった。

そこで考えたのが、画面に今やってる仕事を常に表示しておけばよいのではないか。

そいえば、togglには、常に全面表示させる機能があった。あれを使おう。

↓こんな小窓が常に全面に表示される。

そしたら詳細にタスク記録することが続いた。定着した。

そして、目論見通り、自分の意識を、今目の前の仕事に貼り付けることができるようになった。一定の成果があった。

そして、副次効果として、記録が残ることで、1ヶ月での時間の使い方を分析して振り返ることができた。

■何が違ったのか

計測するための時間記録は続かなかった。

今やってる自分の仕事に引きつけるための時間記録はできた。

どちらも行動は変わらない。

違うのは認知、認識。

課題設定と、目的設定と、インセンティブの捉え方。

目の前に仕事を集中させるための計測は結果がすぐにでる。やってることの、意味が「今」感じられる。

それは小さなインセンティブだった。

分析のための計測は結果、フィードバックが見えるまでのリードタイムが長い。小さなインセンティブがない。

どうもそのへんが、続く/続かない、習慣化できる/できない、のポイントなんじゃないかと。

■目的を再設定する

今回は偶然こうなったのだが、続けたいけど続かない、習慣化したいけど習慣化できない、といった類のものには、この経験は転用できるのではないか。

意図してやるとしたら、どうしたらいいか。

一番入りやすいのは、「目的」の再設定だと思う。

続かないんだったら、もうその課題認識と目的は捨てる。

うっすらとその目的は持っておいて、「他の目的を設定して、ついでにその目的を果たせないか」と考えるのだ。

■他の事例

他にもこうやって続くようになったことがある。

続かなかったこと:日記を書くこと
最初の目的:自己の成長、自己啓発
再設定した目的:メンタルヘルスの維持
小さなインセンティブ:毎朝日記を書いた後に、昨日のモヤモヤ感情を成仏させることができた。
副次効果:成長、自己啓発にも寄与した。日記から始まった取り組みも増えた。

続かなかったこと:休日の散歩
最初の目的:健康増進
再設定した目的:ポケモンGOで卵を孵化させる
小さなインセンティブ:色違いポケモンGET
副次効果:休日も1万歩歩けるようになって健康増進
※このケースでは行動も「ただ歩く」から「ポケモンGOをやる」に変わってますが

■問題は「どう見るか」

私達は、生活のかなりの部分を、「認知」、ものごとをどのように見るかによって、感情や行動を左右されていると、自己啓発本にはよく書いてある。

今回書いたことは、その一つの例だと思う。

目的、というのも、行動そのものではなく、認知の一種だと思う。

ある取り組みたいことがあって、目的という認知を変えることで、結果的に、それを取り組むという結果を手に入れる。

少し自分をだましている気もするけど、自分、意外とちょろいな、と思う。

もし、何かが続かない、とお悩みの方がいたら、今持っている目的はさっさと捨てよう。そして、違う目的を探してみよう。

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