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【エンジニアのひとりごと】点と線 #28

こんにちは!
ワークスアイディ株式会社 キャンスタ編集部
RPAエンジニアの、りっさんです!

ITに関連する話題や、支援で訪問するお客様先で思うことをつらつらと、
ひとりごと的に行なう28回目。
今回のひとりごとは、「点と線」です。

ものごとの全体を捉えていると思っていたはずが、
他方では捉え切れていなかった。
自身でも陥りがちな「点と線」のお話です。



1.「点」で忘れがちなこと

事前打ち合わせの共有レベルで多少左右されますが、
RPAサポートの冒頭はお客様の業務ヒアリングから行います。

まずはゴールを定めてから過程をヒアリングし、
仮説検証、修正…という流れで進行します。
(参考記事は以下)

そもそもゴールにズレがあると根本的な作業ができませんので、
事前共有の有無にかかわらず、「ゴール」の確認は重要ですが、
「そもそも何故そのゴールなのかの確認」も必要です。

理由は、「そもそも何故そのゴールなのか」を確認することで、
「着手予定の作業」が実は「不足、変更、不要」ということが発覚したり、
「そのゴールには現在の作業前に別の作業が必要」等で、
「現在のゴールに向けた作業に変更が生じる」こともあるためです。

「点」の確認で「作業」自体は進行できてしまうため、
目的である「ゴール」にたどり着いたはずが、
「特に疑問はなかったものの、何か違和感がある」
という経験も少なからずあるのではないでしょうか。

このような「違和感」が冒頭の打ち合わせで気付けば良いですが、
作業の中盤、あるいは終盤で気付いた場合、
既に完了している作業にも影響が出る可能性があります。

そうなると作業の手戻りが増え、「当初のゴール」への到達が困難になる、
あるいはできなくなるかもしれません。

もちろん「そのままで問題なかった」場合もありますが、
あくまでも「そもそも何故そのゴールなのか」を
「ヒアリングした結果」として「問題なかった」ため、
同じゴールとなった場合でも「納得感のあるゴール」に繋がるでしょう。

2.「点」で気付かないこと

例えば「Excelのコピーペースト作業を自動化したい」とします。
この「コピーペースト作業」をひとつの「点」として捉えた場合、
確認でよくある問答は「何を基準にデータを選択している」のか、
「コピーペースト作業後の結果はどうなっている」のか、
「目視で確認してコピーペーストしていた」のか、
「ルールを頭で覚えてコピーペーストしていた」のか等、
同じ「コピーペースト作業」での差異に焦点を当てて問答します。

もちろんこれはこれで大事なことですから問題はないですが、
この問答を「点」で捉えていることには気付く必要があります。

このような場合に「点」だけで済ませないためには、
「目指している理想のゴールに対し、
そもそも何故コピーペースト作業をするのか」

という視点が必要になります。

コピーペースト作業をした結果のゴールが、
「バラバラのExcelデータを集計用にまとめる」ことだったとすると、
そもそもコピーペースト作業を自動化するのではなく、
多方面からアクセス可能なクラウド型データベースアプリを採用して、
「コピーペースト作業そのものをしない」ことも検討が必要です。

また、「集計用にまとめた結果、予実管理をしたい」という、
更にその先のゴールが存在する可能性も考えられるため、
そうなると「予実管理をするために必要な項目が、
現在のExcelデータに充足しているかどうか」といった、
もうひとつ別の視点からも考える必要があります。

このようにものごとを「点」でのみ捉えてしまうと、
ひとつひとつの「点」だけを見れば解決できていたとしても、
次の「点」に差し掛かった段階でまた別の問題が発生する場合があります。

それぞれの「点」を「線」とした上でアプローチしているなら良いですが、
ひとつの「点」だけにとらわれていると、問題が解消したと思っていても、
実は解消していない場合があります。

3.「点を見て線を見ず」からの脱却

「点」を「点」だけで捉えないようにするためには、
「作業しようとしている内容」について、
どこまで自分事として受け止められるかが「カギ」と考えています。

自分が「点」の作業をする場合、次の「点」はどんな展開なのか、
そのための課題は何でどの地点から問題を解決していけば良いか、
最終的な理想のためにまず今はどこから着手すべきか…。

何事もまずは「自分ならどう受け止めるかを考える」ことで、
次の「点」との「線」を考えることができるのではないでしょうか。


2023年の7月で、最初のひとりごとから3年も経過していたことに、
今さらながら気付きました。
マイペースではありますが、引き続きよろしくお願いします!

以上、キャンスタ編集部 RPAエンジニア りっさんでした!

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