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”副業OK”を最大限に活かす、5人の開発者の働き方

こんにちは!Develop fun! Producerの上村です。

昨年まで開発部門にいましたが、今年から人事部に異動し、エンジニアのはたらくを楽しくをテーマに活動しています。

今回はWorks Human IntelligenceのSRE(Site Reliability Engineering)部門で働く5人の開発者に、それぞれの「副業」のあり方について話を聞きました。

SRE部門について

上村:
最初にSRE部門について、部門長の新村さんから簡単に紹介をお願いします。

新村:
開発界隈では昔からDevOpsという概念があってそれを実現するのが非常に難しかったというのが2010年~2015年くらい。そんな中Googleが1つの解決策を示した。それがSREというもので、DevOpsに対する一つの解決策ということで注目されたのがはじまり。

具体的には、もともとインフラエンジニアの人たちが実際のDevOpsをやっていたが、どんどん来る運用に対して人海戦術でやっていくのは無理があって、そんなんじゃ組織としても健全じゃないしあまり未来を感じられないよねと。そこでGoogleがエンジニアリングを持ち込みましょうよといったのが、SRE。

新村さん

SREによって何が起きるかというと、我々はそもそも昔に比べると多くのリソースを使って業務を行っていて。昔のサーバーが1台あればいいという時代から、2台3台と増えて、今となっては何千台何万台というPCを管理している。そうなったときにとても人ではできないんだから、しくみでやろうよ、エンジニアリングとして実現していこうよと。 

そうなると、求める能力がガラッと変わった。これまでは手作業が正確にできる人を求めていたが、エンジニアリング、開発ができる人が必要になってきた。今となってはサーバーが4,000台5,000台という世界の中で運用・開発を楽しめるのが自分たちSREの目指す姿かなと。

上村:
そういう背景があって、北斗さん「チャレンジすることが好きな人、あとAWS好きな人」に来て欲しいといつも言ってるんですね。

新村:
いまここにいる人たちもそうだけど、みんなやったことないことばっかりやっていると思っていて。やったことないことを自分事にして、周りを巻き込んで価値に変えていくことをできる人が活躍しているなと思う。

自己紹介&やっている副業について

<今回話を伺った開発者の方々>
◆ 加藤 
Cloud Architecture Grp.のマネージャー。
副業:フルリモートで4社
◆ 萩田 
SRE Dept.のCCMSでマネージャー。
副業:SREっぽいことと、個人での目標達成コーチとしての活動。
◆ 河上 
商用運用を担っているGrp.のマネージャー。
副業:小さな会社でのエンジニア
◆ 小林 
加藤さん配下のGrp.でチームリーダー。
副業:フルスタック開発

上村:
今回集まってもらった開発者のみなさんから簡単に自己紹介をお願いしたいなと思います。加藤さんからお願いします。

加藤:
Cloud Architecture Grp.でマネージャーをしている加藤です。          私はフルリモートで4社副業として働いています。いずれもベンチャー企業。副業に割けるのは、平日の夜や休日など。作業時間は4社合計で週に10-20時間ほどですね。AWSについての知見や普通のアプリ開発など、自分の強みもいかしつつ、機械学習、IoTといった自分が今までやってこなかった領域の業務にも取り組むことができ、本業で得られない経験ができていると感じます。

萩田 :
SRE Dept.のCCMSでマネージャーをやっています。SREの楽しさって何だろうって考えたときに、新村さんが言っていたような新しいことに対する楽しさっていうのももちろんあるけど、自分は、開発して終わりじゃなくて近くに環境があってそこの保守もできて、コンサルさんとかお客さんとのやりとりができてっていうエンドtoエンドでいろんなことができるのが面白さかなと。

副業は2つやっていて、1つはSREっぽいこと。小さなベンチャー企業でエンジニアとしてやっています。マネジメントの仕事が多くなってきているが、できるだけ自分でもスクリプトを書いたり、インフラに触ったりという感覚が欲しくて、エンジニアの副業をやっているというもの。もう1つは個人で目標達成コーチとして活動しています。メンバーともっと楽しく働く上で自分も前向きでありたいし、メンバーの個性も引き出したかったのでコーチングを習って実際にプロコーチとして活動しています。

上村:
すごいですね。プレイヤーとしてもマネージャーとしても副業で伸ばそうとしているということですね。

河上:
商用運用を担っているGrp.でマネージャーをやってます。これまでなんだかんだで手作業が多かった部分の効率化をひたすら進めてきました。ほとんどの作業が自動化されて、寝ていれば商用運用が回る世界という極限の効率化を目指しています。運用チームと言いつつ結構コードを書くことは多いです。

自分の副業は、エンジニアとして小さいところで働いています。SRE的にインフラみたり、CICDみたりというのもありつつ、普通にサーバーサイド書いたり、フロント書いたりというのもやっています。いろんな別の技術を試せるというのがよい。あと、メンバーのレビューするにしてもその技術を使っていないとよいレビューはできないので、そういったよいアウトプットの場があるというイメージ。

小林:
加藤さん配下のGrp.でチームリーダーをしています。自分のチームでは主に監視だったりシステムに障害があったときの復旧の自動化などを担っていて、製品の信頼性に直結する大事な仕事だと思っています。SREはAWSというどこに出ても通用するスキルが得られるのがよいところだなと。

やっている副業は平たく言うとフルスタック開発です。光回線のお客さんの案件管理だったり、案件のステータスに応じて当月の売り上げを算出するアプリケーションみたいなものをインフラからアプリレイヤーまでやらせてもらってます。AWSにホストしているアプリを作成しているので、本業の知識が生きたりとか、逆に副業でやってたことが本業に生きたり、相乗効果を感じています。

副業がしやすい雰囲気がどのように生まれたか

上村:
SREは副業やってるひと多いなと感じています。その理由の1つに、新村さんの副業に対する思いというものがあるのではと思っています。 その辺りのお話を聞かせて頂けますか?

新村:
クローズドな世界って人をよどませるなと思っている。クラス内でいじめがあったり、ブラック企業で回りに相談する相手がいないとか。なるべくオープンでいたいという思いがある。副業は自分がいる世界の一歩外側の世界をみることにつながる。視野が広がるし違う世界もあるんだなって気づくチャンスがめちゃくちゃ増える。自分の人生のために、絶対やったほうがいいよとよく言っています。

未来の話をすれば、組織に属して仕事をするというのがだんだん簡素化していくと思っていて。コミュニティ単位で仕事をするのが当たり前になっていくと思うし。そうなっていくと収入を得る場所って普通1つじゃないよね、という考えになっていくだろうと。分散投資するのは当たり前の考えだし、それを仕事に用いてもいいと思う。ただ、日本の税制が追い付いてないだけだなあと。うちらは最先端を行けばいいじゃんって思ってるよ(笑)

上村:
部内MTGや普段の1on1などで新村さんがそういった想いを話していった結果、これだけの方が副業をするようになったということですか?

新村:
どっちかというとみんなが言ってくれたから「いいねいいね」と。

上村:
なるほど。当社の副業第一号は加藤さんということですが、どうやって副業がはじまったんですか?

加藤:
ぶっちゃけると一昨年の4月くらいから転職の誘いがいくつかあった。今の会社が楽しくて好きだから、と断っていたが、それでも熱心に誘ってくれるところもあって。じゃあちょっと手伝ってもいいかなと思っていた時にちょうど副業が解禁されたという感じ。会社でも最初の副業申請だったが、新村さんの理解もありスムーズに始められた。

上村:
なるほど。副業でやりやすい仕事、あるいはやりにくい仕事ってあったりします?

加藤:
自分が普段やっている領域に近いところはやりやすい。どうしても副業って即戦力を求められる。アプリ開発者が副業でいきなりAWS領域をやるとなったらキャッチアップが必要になってしまうし。SREの仕事でいうと、運用面は副業では難しい。本業が平日になるから、土日でバーっとやって誰かに引き継いで平日にみてもらう、というかたちが取れないとやりにくい。

上村:
自分の得意スキルを副業に活かすという点がありましたが、河上さんはどうですか?

河上:
自分の場合は普段使っているものとはちょっと違う技術を選ぶようにしている。うちだとCI/CDはGitLabだったりJenkinsを使っているが、副業先では、GitHub Actionsを使っている。コアの部分の考え方は一緒だが少し違った技術に挑戦できると楽しい。

上村:
新しいものに触れることを大事にするという新村さんの話にも繋がりますね。小林さんはどういった観点で副業先を選びましたか?

小林:
SREという職業柄、インフラ寄りの仕事が多くて、でも自分の将来像としてはアプリケーション開発にも手を出していきたかったので、自己成長を兼ねて副業を開始しました。その代わり、僕は最初はしんどかったですね。知らないこといっぱいで。ただ新しいもののインプットとして楽しみながらやっていった。

小林さん3

上村:
副業先にもメンターとかいたりするんですか?

小林:
そうですね。向こうにもエンジニアがいてその方と話し合ったりもしますが、基本的には自分で調べてひとつひとつ障害を取り除いていくというをやっています。

上村:
ある程度自走できる人でないと副業として成立しづらい面はあるかもしれないですね。

小林:
そうかもしれないです。

上村:
萩田さんのコーチングの副業は日本では結構めずらしい気もしますが、なぜそこに行き着いたのでしょうか?

萩田:
1つの会社に長くいるので、他で生きていけるのかなという不安もあって。自分の好きなこと、興味のあることをやってみようというので始めた。正直あまり深くは考えていなかったが、結果的には本業でもよいことがあったなと思っている。

上村:
本業ではどんな風によいことがあったんですか?

萩田:
コーチングは基本人を前向きにしないといけない商売なので、まずは自分が前向きにならないといけないし、前向きな自分でいることでメンバーも前向きに接してくれている実感がありますね。あとは興味あるところ、好きなところという軸で副業を選ぶというのもいいと思います。

上村:
みなさん新しいことに飛び込んだり、成長するということに対してとても自然にやれているんですねー。

どうやって時間確保しているのか?

上村:
本業をやりつつ、副業をする時間はどのように確保しているのでしょうか。

萩田:
私は休日と平日の夜間を利用しています。副業経験が本業のインプットにつながるので、本業の時間もアウトプットに集中でき、効率的に使えているなと感じています。

河上:
自分は2週間に一回有給とって、その時間にやってます。あとは週末空いた時間にも。本来の有給の使い方ではないので、あまりおすすめできる方法ではないかもしれませんが。

上村:
ちなみに、副業側で工数があふれることはないのでしょうか。

小林:
自分の場合は副業であることを先方が把握しているので工数・稼働時間の調整はある程度の範囲で可能ですね。また、あふれることを避けるため、自分の中で工数を見積もる際に少々バッファを設けています。

加藤:
私のほうも、たまにインシデントとか発生するとやばいときはありますが、基本的にはないですね。

Works Human Intelligenceの副業制度

上村:
ワークスHIの副業制度について、率直にどう思いますか?

河上:
これ以上ないというくらいシンプル
なので、このままがよいと思います。

小林:
手続きが簡単
でいいですよね。

加藤:
副業する上で必要な申請も少なく、上司も寛容なので助かってます。在宅勤務/テレワークがメインになったこともあり、積極的に利用したほうがいいと思ってます。社外の開発者と関わったり、開発プロセスを経験するだけでも勉強になるし、ワークスHIの良さ、改善点なども比較して認識できると思います。

上村:
なるほど、色々参考になりました!ありがとうございました。

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