僕の転機 ~キャリアコンサルタントになった理由

今回は、僕がキャリアコンサルタントになった理由と、それが僕のキャリアの転機になったことを書きます。


前置きとしての僕のキャリア、会社の環境

 
元々は、大学で電気工学を専攻しており、会社選び・職選びもその軸でやっていました。入社した会社は電機メーカで、最初は電気の技術者、そして商品企画、事業企画という職歴です。(ずっと同じ会社に勤めています)

 キャリアコンサルタントは、僕の通った養成講座でもそうでしたが、人事関係・派遣会社・ハローワーク・学校職員、そういったところに勤めてらっしゃる方が取ることが多いかと思います。僕の職歴の中で、特に人事に関係したものは一切ありません。当然、会社からの資格取得の要請も全くありませんでした。

 多くの会社で行われてると思いますが、私の勤めてる会社ではキャリアに関する面談が1年に1回あります。その人の能力を評価する「能力開発面談」というものと、その人の今後5年間ぐらいのキャリアをお話しする「キャリア開発面談」その2つを行います(キャリア開発面談は実際機能していませんが…)
この面談は上司である管理職とメンバーとの間2人で行われる面談です。

 私は2018年に管理職になって部下を持ちまして、部下とのこの能力開発面談、キャリア開発面談をしておりました。

きっかけは”自分への嫌悪感”

 管理職になってから3年経った2020年のことです。
 毎年のように部下との能力開発面談、キャリア開発面談をしていましたが、ふと”自分がこの面談を、何を拠り所にやってるのか?私のアドバイスしてることは、何に基づいて言ってるんだろうか?”と、疑問として浮かんできました。

 部下の悩みであったり、できてること・できていないことをいろいろ聞いた上で私からアドバイスをしていましたが、結局そのアドバイス というのは私が自分で経験したことに基づいたアドバイスです。いわば、おじさんが思い出話をしているだけであって、その話が部下にとって有益かどうかそれが保証されたものではありません。

 このことに気づいてしまった私は、自分のやってることの無責任さに対して非常に嫌な気持ちになって、これは何とかしなきゃいかんと思うようになりました。
 前述の通り、僕は理系の出身なのできちんと物事を論理的に積み上げることを大事にしてきましたし、その方法論を学んできました。興味が無いことや自分と遠いことについてはさほど気にしませんが、近いことは分からないままにはしておけない性分です。

 僕のこの特性と部下との面談を通じて得た経験によって、僕の頭で「キャリア」 と 「理論」 の2つの単語がつながりました。
 それまでは キャリアに関する「理論」という、切り口で物事を考えたことがあまりありませんでしたし、その専門家や資格があるということも知りませんでした。

 色々調べていくうちに キャリアコンサルタントという資格があって キャリアの理論であったり、実際のキャリアの面談スキルを学べる資格であるということをこの時初めて知りました。
 せっかく勉強するのであれば、勉強したことを客観的に証明できる方が望ましいと考えたので、キャリアコンサルタントが国家資格であることにも魅力を感じ、取得することを決めました。また、養成講座が家の近くにあること、会社からの自己啓発の援助金が出ること、国からの給付金が出ることも資格取得の後押しをしてくれました。

2021年4月からの養成講座に通い、そのまま一直線に21年10月の第18回キャリアコンサルタント試験を経て、無事に資格を取得しました。めでたしめでたし。

”どうしても我慢出来ないこと”に素直になる

 別の機会にNoteで書こうと思いますが、私は人間の本質というのは嫌なこと・嫌いなことに宿っていると思ってます。
自分がどうにも我慢できない、嫌だなと思うその違和感、嫌悪感、気持ち悪さ、そういった気持ちに素直になることがキャリアを積み上げていく上で大事だと思っています。
 僕の場合は、以下のことが我慢できませんでした

  • 理屈がわかっていないことを使うことへの気持ち悪さ

  • 人に対する自分の行為への無責任感

 この気持ちに素直になったことで、キャリアコンサルタントという資格に出会い、資格取得を通じて自分のもう一つの軸とも呼べる学びの機会を得て、その機会を通じて素敵な人と出会い続けることができています

 Krumboltzの計画的偶発性での5つのスキルに照らし合わせるのであれば、私の今のキャリアは「好奇心」と「持続性」によってもたらされた偶発性に満ちています。
 自分が持つ嫌な気持ちに素直になり勉強を始め、資格取得が誰からも求められていない中で楽しようとする自分に対して「もうちょっと頑張ってみよう」と言い聞かせたことが、今の自分を計画的に作り出しています。

キャリアコンサルタントを取得した経緯と、それを通じて自分のキャリアについて紹介させていただきました。

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