切迫早産入院 第2弾 4日目|38w0d
朝
4:00と5:00に目が覚めた。
5:00から起床時間の6:00まではゴロゴロしていたけど、結局あまり眠れず5:50くらいには諦めて起床。
5分朝ヨガ
フェイスパック
モーニングノート
体重測定
あたりをやった。その後、暇だったので昨日買った文庫を読んだ。
今日は夫が暇だから日中に電話をするようなことを言っていた。いつ起きるかなと思ったけれど、朝は存分に寝ているようだった。
一昨日夜くらいから体のあちこちが痒かったのだけれど、気のせい気のせい…とやりすごしていた。もともと蕁麻疹体質なので、見た目に出ない軽い蕁麻疹の痒みが出ることが多いのもあり、毎回痒みと向き合っていられないのもある。
でも、今朝の痒みは「痒いです」と訴えて良いくらいの痒みだった。乾燥から来るような、チリチリした痒み。
妊娠中に痒みに悩まされる人がいるというのは知識として持ってはいたけれど、このタイミングで!?明後日生まれるのに!?という気持ちに正直なった。
いやまぁ予定帝王切開でなければまだ40wまでは2wあるんですけどね…?
思わず、フラッといらっしゃった担当医さんに「体調に変わりはないです!でもなんかあちこち痒いです!」と訴えてしまった。
担当医さんは「えっ、リネンが合わないのかな」「ダニいるのかな」「ごめん適当なこといったわ、続くようだったら教えてね」と言って去っていった。
これまでに雑談の機会が多かったから、こんな砕けた会話ができるようになって嬉しいなーと思いつつ、いやでもそれじゃ解決しないのだよと呻いた。
とりあえず着圧ソックスを脱いだら足は良くなった。
午前
NST
読書
NSTで子の心拍が低下したらしかった。
エラー音が鳴ったことは何度もあり、そのうち低下が原因だったことも一度あったんだけど、そのときは外しにきた助産師さんが「ちょっと低下してたみたいなので、先生に確認して午後も取るかもしれません」くらいだった。
だけど今日はエラー音が鳴り始めた途端、助産師さんが5人くらい走ってきて驚いた。センサーを動かしたら普通にいつも通りの心拍が鳴っていたので、急遽問題になる事態でないのは察した。けれど、助産師さんたちが「大丈夫ですよ」「心配ないですよ」「午後にもう1回とりますね」と言いながら去っていったので、いやなんとなく把握したけど状況を教えてちょうだいな、という気持ちになった。
今回の理由は聞けていないけど、前回は翌日のエコーで臍の緒を首に巻いて遊んでいるのが見えたので、胎動で挟まってしまったか何かで「グエッ」となったんだと思う、とのことだった。
お茶目さんか。
まぁそんなこともあったので、午前はやや気疲れして、本の続きを読んだ。
これが面白い!
原田マハさんの文章は押し付けがましさがなくてスッと入ってくる。その上題材がスピーチライティング、つまり「言葉を書くこと」をテーマにした小説なので、込められている熱がすごい。熱々の文章がスッと入ってくるものだから、こちらも読んでいて興奮してしまう。
そうこうしているうちにお昼ターイム。
入院1回目は上げ膳据え膳でありがたい、を噛み締めていたのに、慣れてくると色々と注文をつけたくなってしまう。
慣れって良くないわぁ。
でもお肉食べたいのは本音だわぁ。
少し愚痴になるが、ノープロブレムな妊婦さんて、赤ちゃんが下がるこの時期には好きなもの食べられて楽しいと聞く。
私は行動制限こそあれど体重はむしろ少し増加が足りない方だったので、切迫診断さえなければお店の食べ納め回りとかしたかった!と恨めしく思ったりしている。
妊娠生活は100人100通りと聞くので、比べて羨んでもしょうがないんだけどね。制限食で入院してらっしゃる方もいるし、入院以外でもやりたいことをできていない妊婦さんは沢山いるでしょうし、隣の芝生が青く見えているだけではある。
とはいえ食の後悔って記憶に残る。笑
午後
びっくりするくらい眠かった。
あとから考えればどんどん気圧が下がっていたからだと思う。
気がついたら寝ていて、NST2回目をとりにきた助産師さんの声で目覚めた。焦った。
NST2回目は問題なく終了。やはり序盤激しめに動いていたのに、後半は寝たようで、起こされていたけど。元気そうでよかった。
NST後、シャワーまでネットサーフィン。
インスタを眺めていると目が「帝王切開の〇〇」みたいな投稿を拾うので、あー自分少し緊張しているんだな、と気づいた。
で、読まなきゃいいのに、読む。→ 読んでもしようがなかったわ、となった。
閑話休題:帝王切開の扱いへの愚痴
そもそも私は帝王切開にネガティブイメージがない。分娩方法として経膣分娩と帝王切開があって、ファーストチョイスが経膣分娩、場合によって帝王切開になるんですね、というフローチャートのような淡々とした感覚でいる。
母親が私を産んだときが帝王切開だったので、単語自体に耳馴染みがあったのも大きいと思う。また、医学的にある一定の状況での最良の選択として確立されているのなら、選ぶことが当然で妥当だと思っている。
ただ助産師さんからの言葉やSNSの投稿たちとしては、帝王切開=「励まさないといけないもの」「ネガティブイメージを払拭しないといけないもの」らしかった。
その刷り込みが若干メンタルに来ている感じがある。あー今後もこういう声かけされるのかなという予測を含めて、辟易している。
赤ちゃんが頑張って出てくるという過程が、とか。お母さんが踏ん張って押し出してあげて生まれるから、とか。
この時代になっても言うんですね…と思う。
“とつきとおか”と呼ばれる長い期間かけて育ってきて出産に至ることがまず稀有なわけだし、それだけの長い期間たくさんのマイナートラブルやら我慢やらを超えてきているわけで。
分娩中と分娩後にしたって、計画無痛分娩すらちゃんと諸々痛いんだから、普通分娩も帝王切開も痛いし大変だし「どっちだからどうこう」とかないでしょうよと。
なので、先程書いた「読まなきゃ良かった」が着地点になる。
このあたりは産後や育児中にも感じることがあれば書いてみたいと思う。
お肉なんだけど、そうじゃなくて(以下略)
夜
だんだんと消灯が近づいて来ているのだけど、日中に「届くはずのAmazonが届かない」「やっと受け取れた」と来たっきり、暇だったはずの夫からはいっこうに連絡来ず。
そして消灯15分前に届いたのは「かなりしっかり寝てたわ」「お腹がゆるくてトイレから出られない」。
えーっ。まじで。寝てるのかなと思ってたけど、ほんとに寝てたの。ずっと。
明後日に開腹手術を控えている妻がいたら、多少メンタルケアしなきゃとか思わないか!?
子は気にならないのか!?
LINEの通知で目が覚めないのか!?
もし緊急帝王切開になって電話かかってもこの人起きなかったんじゃないか!?
世の中には「コロナで立会できなかったけど沢山連絡取り合いました」「こんな差し入れしてもらって嬉しかったです」「プッシュギフトにこれ用意してくれてました」みたいな奥様方もいるのに(それが全てとは思わないけど)、うちのは帝王切開前々日に丸一日寝てて連絡もくれないのかい、と私が不機嫌になったのは理不尽ではないと思っている。
今日はちょい愚痴多めとなってしまった。まぁそんな日もある。