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『一人一殺』私が夫を殺(ヤ)れたのはあの武器を使ったから

森さんが燃えている。

森喜朗元首相が、女性差別発言をしたとして燃やされている。私も積極的に薪をくべている。こういうのはちゃんと燃やさないとまたくすぶったりするから。

83歳のおじーちゃんだから、森さん本人の女性に対する差別的な意識を変えるのは至難の業だし、そこは多分諦めている人も多いと思う。ただ、そんな人がオリンピック・パラリンピック運営委員会の長というポジションにいることが問題なのだ。

人の考えを変えるのは、おじーちゃんでなくても至難の業だ。

7歳と5歳に毎日相対していると、彼らの考えはまだ『変える』というか、そもそも考えが無い状態なのだということがよくわかる。じゃあ、何かの『考え』のようなものを持ち始めるのは何歳ころなんだろうか。

そして、この女性差別意識のような、根深く、そして、及ぶ範囲の広い『考え』を変えることはできるのだろうか。

変えられるならきっと、年齢は必ずしも関係するわけではないのだろう。


夫もご多分に漏れず、女性のことは『お母さん/娼婦』のいずれかにしか分けられなかった人だ。

妻である私のことも、『同じ人間』とは思っていなかったからこそ、離婚という最後の切り札を出すまで、私の言うことを聞こうとはしなかったのだ。『同じ人間』とは思っていなかったから、私がなにか要望を口にすれば、

「めんどくせー女だ」

と切り捨て、

良かれと思ってしてあげたことにもお礼も言わず、ミスをすれば責め立て、

「バカ?バカなの?頭悪いんじゃない?」

とまさに馬鹿にし、

『女は家事育児をするのが最終的に好きなのだ。』

と信じて生きてきた。


でも夫は、変わった。私は夫を変えたのだ。

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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