俺は『我慢する』のが大嫌い-2

『産後うつ』『産後ノイローゼ』

そういったものに、片足を突っ込んでいるんだろうと気付いた。
『授乳するためにも食べないと』
と思うものの、何も食べたくない。食べ物を見るのも嫌だったので作ることもできず、近所のスーパーでおにぎりなどを買い、ガソリンを補給するように無理して食べた。

食べることが大好きな私がその状態になるということは、かなり『マズイ』のだろうと思った。

「あなたが思うより、いま私はギリギリなので、背中をさすって『大丈夫』って言って。」

仕事から帰ってきた夫にそう言うと、その通りに背中をさすってくれた。

して欲しいことを具体的に説明すると、その通りにやってくれるのだと思った。

ご存知の通り、赤子の世話は24時間体制。昼間仕事をする人と、育休を取って育児をする人と、担当分けをしているのだと思っていた。

とにもかくにも、この『産後うつ』のような状態から抜け出さねばと思い、子育て漫画を読んだり、自治体のママさんの集まりへ足を運んだりした。それまで断絶されていたような気になっていた、赤ちゃん以外の世界とのつながりを取り戻しながら、食欲や気力も徐々に戻ってきた。

産後半年ほど。
やっと霞が晴れ、見えてきた。夫との温度差。