俺は『我慢する』のが大嫌い

夫婦に子供が生まれる前は、同棲、恋人気分を多少残していられるかもしれない。
でも、子供が生まれたとたん、仕事との兼ね合い(いわゆる『両立』)に奮闘する妻と、独身時代のままを貫こうとする夫、という状態が始まるのか。

そもそも、初めての赤ちゃん、初めての子育ては、それまでの私の習慣、人生観、価値観、文化、限界、想定範囲、ありとあらゆるものを、とにかく一新することだった。

私が長男トラを出産したのは、35歳の時。

東京でのひとり暮らし歴も長く、軽く10年を超えていた。
実家がそうであったように、結婚したら一緒に朝食を食べるものだと思っていたら、彼との生活のペースはバラバラだった。

出勤する1時間以上前には起きて、ゆっくり朝食をとる私と、家を出る10分前に起きて何も食べずに出勤する夫。

「まぁ…いいけども…」

ひとり、パソコンの前に朝食を準備して、メールやSNSをチェックしながら朝食をとることが習慣になった。
私はそもそも、同じルーティンを毎日同じ順番で繰り返すことで安心するタイプなのだ。

コーヒー
フルーツ
サラダ

トレイに乗せて、パソコンの前に並べ、毎朝同じ順番で食べ進め、同じ順番でメール、SNSに目を通す。

夫と籍を入れて約1年後に、長男トラを妊娠。

ずっと待ち望んでいた『妊婦』『妊娠』という『新しい世界』に、心は踊るばかりだった。

悪阻もない妊娠期。
ものすごく痛かったけど、喉元を過ぎてしまう出産。

産院を退院してから、『過酷』な新生児育てが始まり、それは私の想定を超えていた。

大変なのは最初からわかっていたこと。
みんなやっていること。

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ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』で特にたくさんの方の共感、反論、議論を生んだ『夫のこと』カテゴリー記事。夫の会社の人にバレそうになり、止む無く会員限定記事に。 その間筆者の仕事の状況も変わり、ブログ『ワーキングマザー・サバイバル』から『夫のこと』だけスピンオフ(?)させてnoteで連載することにしました。 ワーキングマザーの方もそうでない方にとっても、参考になるかは未知数。 (月4回更新/初月無料)

ごく普通の女が結婚して妊娠~出産。35歳で『ワーキングマザー』になりました。 それまで世の中知ったような気になっていたけど、実は何も知らな…

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