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ブラック企業でのやばかった話。入社式で社長が大暴れ

運悪く、ブラック企業を2社経験した私。詳しくはこちら
まずは、1社目での衝撃な実体験を話していきたいと思います!

それは入社式のこと。
私たち新卒は緊張しつつも、晴々しい気持ちだった。
右も左もわからない中でも
「憧れの会社に入社できたんだな」
「どんな先輩がいるのだろう」
「バリバリ働いて成長するぞ」

という気持ちでワクワクが止まらない。

新卒は全員で20名。
入社式では、新卒を代表してA君がステージ上で抱負をひとこと述べることになっていた。
全社員500人の前でひとことなんて、当然A君は超緊張して、こちらが心配するほど朝からガチガチ。
そんなA君の緊張をほぐそうと、こそこそと新卒のみんなが順番に紙切れに簡単な寄せ書きをし、式の最中に手紙を回した。
今思えば学生ノリのバカな行動だが、当時はただただA君を励ましたい一心だった。

そんな時、それは突然起こった。

「何やってんだ!貴様は!」
キィーン…!

マイクを使って怒鳴る声が響いた。
一瞬、誰の声かもわからなかったが、
こそこそ手紙を回しているタイミングだったので、その行動を怒られたのかと思った。

私たち新卒は一斉に声が聞こえた方を見る。
その瞬間、社長(当時66歳:男性)が製造の部長(当時53歳:男性)に蹴りを入れた(ステージのすぐ下、500人の社員の前)。

続け様にミゾオチにパンチ。
「ドゴッ」
マイクオンのままなので、殴っている音も生々しく会場に響きわたる。

きっと、新卒全員が(自分達が怒られたわけじゃない。ホッ。)と思いつつもあまりにも衝撃な状況に皆が凍りついた。

穏やかで仏様のような顔をしている社長。
内定式や入社前のイベントではいつも優しい言葉をかけてくれていた。
怒ったところなんて想像できなかった。

その社長が顔を真っ赤にして鬼のような形相をしていた。

対して、殴られていた製造部長は、私の二次面接を担当してくれた人。
優しそうで、信頼感のある雰囲気だった。
そんな部長が殴る蹴るのボッコボコのギッタギタにされているのを見て背筋が凍った。

ドラマや映画以外で生身の人がボコボコにされている姿をみたのはこれが初めてだった。(リアルアウトレイジ)
製造部長は自分の父親と同年代なので、お父さんが殴られているのを見たような気持ちだったのを今でも覚えている。

とにかく強烈な衝撃を受け、ただただ固まった。
さらに怖かったことは、その光景を前にしてもそれ以外の社員は誰1人止めもせず、ただ黙ってその姿を見ていたことだ。

とまぁ、こんな感じで超絶ウルトラ衝撃な入社初日を迎えた私達だったが、これはかる〜い洗礼に過ぎなかった…。


※ちなみに、製造部長が殴る蹴るのボッコボコのギッタギタされていた理由は、挨拶の声が小さかったことらしい。
周りから見てもいつも通りのハキハキとした返事だったようだが、社長は何か気に入らなかったようだ。

(つづく)


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