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塀の上を、落ちもせずヨタヨタ歩き。

中日ドラゴンズ、伝説のピッチャー、山本昌。

プロスポーツ選手には、逃げ道がない。プロボクサーは負け続けたら引退するし、野球戦もサッカー選手も試合で活躍しなければ、それで首宣告。そんなリスクがあるからこそ、高給取りといわれる給与を受け取ることもできる。彼らが、9時から6時のタイムカードで働いていたら、そんな待遇を得ることはできないだろう。

中日ドランゴンズに所属していた山本昌投手。彼は、そんな厳しい野球界で30年以上も活躍をすることができた。その胸の内に秘めていたものを語ったものが、この『継続する心、それが力を生むんだ』である。

冒頭、山本昌さんは、以下のように自分の野球人生を振り返る。

この 30 年を振り返れば、ボーダーラインという塀の上を、落ちもせずヨタヨタしながら歩いてきたようなものだ。だが、口はばったいが言わせてもらうなら、努力だけは人一倍やってきたという自負はある。野球に対して絶対に手抜きはしなかったし、決して逃げ出さなかった。「無理だな」と思わず、あえて目標を高く持ち、100% の力を注いで真面目にやって短所を長所に変える方法を学んだ。うまくいかなくて当たり前と、くさることもしなかった。  今日より明日、明日より明後日……。一歩でも、半歩でも向上していくよう努力を尽くしてきた。ただ努力したからといって報われるとは限らない。チャンスがめぐってきたときのために、いまを努力する

日大で体育教師を目指し勉強するはずが、地元でもない中日ドラゴンズにドラフト指名され、人生は一変。3年目まではなかなか活躍する機会もなかった。

そんな山本昌さんが、心がけてきたことが「いまを努力する」ということ。華々しいプロ野球の世界の裏側で、涙ぐむような努力がある。やったからといって、成功が約束されているわけではない。それでも、努力を続ける。

いまのじぶんはどうか?目の前に翻弄されてやるべきことをやっているのか?そんなことを考えさせられる。

めげてる時間がもったいない

山本昌さんは自分が天才ではなく、努力の人であることを認めたうえで、何かにチャレンジする人たちに、以下の通りメッセージを書いている。

僕がやったことは決して難しくなく誰にでもできる。 人生は一度しかない。だから、僕自身もめげている人の励みになればいいと思っている。 「めげている時間がもったいないよ」と言ってあげたいのだ。  逃げている暇はない。 自分から変わっていく努力をしなければならない

じぶんの経験、姿、言動で人を励ますことができるひとは、とても素敵だ。毎日の努力を積み重ねて、誰かのために生きれるようになったら、そんな人生は本当に素敵だと思うのだ。









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