業務用ビデオカメラ【カムコーダー】とは②

業務用ビデオカメラのことをカムコーダーと呼びます。私が思うカムコーダーの特徴、つまり家庭用ビデオカメラとの違いは画質・操作性・記録フォーマット・音声入力があります。画質はイメージしやすいと思いますので、他の3つを解説したいと思います。
また、有料記事区分にはカムコーダーの特徴をはじめ、使い勝手や選び方を実際に体感した情報をもとに詳細を書き込みました。また、ミラーレス一眼カメラで動画を撮る場合の違いなどもありますので、フリーランスを目指す方、家庭用ビデオカメラから業務用を考えている方は特に参考になるかと思います。ぜひよろしくお願いいたします。


操作性

私の中で優先順位が一番高いのが操作性です。ある一定のレベルを超えていれば問題はないのですが、それを超えているかが重要です。カムコーダーの場合、ほとんどはレンズ部分に3つの操作リングがあります。フォーカス、ズーム、アイリスの順番で並んでいるのですが、この3つのリングがあるかないか、また、自分の思ったように操作できるかどうかがポイントです。いくらセンスと技術があっても自分の表現したい通りに操作できなければ、プロとしての品質を担保することはできません。キャノンのENGレンズの操作性は抜群ですし、カムコーダーとしてはソニーのNX5Jがよかった印象があります。

記録フォーマット

記録フォーマットについては、納品先の指定フォーマットに設定することができなければ、そのカムコーダーを選ぶことはできません。わかりやすい例えですと4K30p納品の指定があるのに、AVCHDなどHDでしか撮れない旧型のカムコーダーを選ぶことはありません。また、音声入力のお話とも少し重なるのですが、音声入力を4CHで記録できるフォーマットがあることが条件という考え方もあります。

音声入力

音声は映像と同様に重要です。家庭用と業務用の違いは音声キャノン入力口があるかないかです。なぜなら業務用の場合、音声収録は外部機器(マイク、ミキサー等)を選択するからです。音声の受け渡しはキャノンケーブルですので、入力口がなければ仕事になりません。外部機器を接続するための音声キャノン入力は、品質のよさは当然として、接続部が外れにくいといった構造になっていることが大きいです。ミラーレス一眼カメラにはミニジャックの入力口がありますが、基本使いたくありません。なぜなら、音質はそれなりに担保されていても簡単に抜けてしまう構造だからです。実際の現場では、些細なきっかけで抜けてしまうのとがザラで、なぜ今?!と思うことが普通にあります。私も含めて苦い思いを経験したことがある人はかなり多いと思います。

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