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ねじって痩せて顔を自分で整えてたった数分の運動で美ボディーになる。

こんにちは、HKRです。


最近、リラクゼーションの手技(施術)についてあまり語っていないのですが、ちょこちょこ勉強はしています。

「神業!」
「瞬間整体!!」
「電磁波‼️」

___などなど、だんだんと超能力バトルの体を装ってきた世界ではなく、極めて地味~な学問(解剖学など)でのお勉強です。年齢を重ねるとだんだんと超能力を求め始めるのは、ダイエットや武道、メンタルの世界などでも似たようなもの。地味で目立った成果が見えづらく、肉体と気力が衰えていくからサッと一瞬で出来る楽そうなものに目がいってしまうのでしょう。ああいう広告が溢れるからこの業界は誤解されるんだろうな⋯と想像しております。冒頭から何の話をしているのやら。


私は本が好きなので書店は定期的に覗きにいくのですが、健康関連の本を見に行くとなかなか面白いものです。基本的に私は解剖学などの学問系のコーナーを回ってから健康関連のコーナーに行くのですが、なかなか素敵でキャッチーなタイトルの本で埋め尽くされており、一般層に刺さるワードを知るには最適な場所です。

※そろそろ再開予定のYouTubeチャンネルの参考にしようかな?


正しさを届けたい専門家/わかりやすい単語を求める一般人


私たちは民間セラピストなので国家資格者のように3年間座学で解剖生理学・病理学・公衆衛生学などの基礎をみっちり勉強しないのですが、まあ解剖学くらいは学びます。(それすら怪しい人もいますが)

解剖学といってもきちんとした(?)学問の解剖学を学ぶというよりはもっとやさしい感じの本を読んだり、『〇〇マッサージ』『〜〜整体術』のようないきなりテクニック的なものを動画など見て学んだりする人が多いと思います。まあどう学ぼうが最終的にお客様に還元されるならばいいと思うのですが、ときどきお客様への説明がかなり丸暗記で自己満足的な話し方をするセラピストがいます。

キャリアの少なさや自分がキチンと理解してアウトプットできているかの確認のためにそのような話し方になってしまうことも当然理解しています(私もそのような話し方になってしまうこともあります)。しかし、外から聞いていると面白いもので⋯

「話長ぇ」
「お客さん生返事ですぜ」
「絶対話してる本人も理解してないだろコレ」

と、ついつい思ってしまうことがあります(口が悪い)。

あからさまにお客さんが生返事なのにずっと何らかの理屈を喋り続けてしまうのはなぜなんだろう?と考えて出した結論が“丸暗記で話している”でした。脳の中の記憶を引っ張り出すのに夢中で目の前の人間のリアクションをおろそかにしてしまうのですね。こういう人にはある共通点があります。


それは1から10の理屈を丸々すべて話そうとするのですね。

筋肉の名称や身体の辛さが起こるメカニズムなど、専門用語を駆使して丁寧に教えようとします。ここでいう“専門用語”とは“ただの筋肉の正式名称”も含みます(たとえば『僧帽筋』とかも、です)。

水色部分が『僧帽筋』 (※サンマルクにて執筆中)


たとえば肩コリの説明をする時に「肩の僧帽筋が~」と説明する人がいたとします。施術者本人にとっては解剖学等で見たイメージ図(※上記の添付画像のようなもの)を無意識のうちにパッと思い浮かべながらそれが“既知の大前提”として話しているのでしょう。しかし、一般の方に『僧帽筋」と言ってもおそらく”まったく“と言っていいほどイメージ図が思い浮かばないと思います。「肩の筋肉だ」と言葉で思い浮かんでもこの菱形のような形まで思い浮かべられる人はごく少数でしょう。

しかも勉強している人は「できるだけ間違いないように(=正確に)伝えようとします。それが結果として教科書通りの1から10の説明へとつながるのですね。私も理屈をこねたくなるのでよ〜くわかります。しかし、そういった説明は一般の人には理解しづらいし耳にも通らないんですよね。

「肩コリとは筋肉が萎縮することによって筋肉にある血管が圧迫されて、血液の中に疲労物質や老廃物が⋯」___なんていうより、

「いやぁ~普段から肩にチカラ入っちゃって(チカラ)抜けてないんじゃないですかね?頑張りすぎなんじゃないっすか?最近眠れてます?」

___とか言ったほうが”伝わる“ものです。(こんな喋り方はしませんけど)



正しい知識をもっている人としては「誤解のないように正確に伝えたい」と思うものなので、こういった安易な説明はしたがりません。中途半端に伝えて自分が間違っていると思われたくないからです。もちろん相手が望むならそうすべきだし、重要なこと(病気とか)ならば誤解なきよう根気よく伝えるのが一番です。

ですが、民間のもみほぐし屋で解剖学的な情報はそこまで求められていないもの。プロとして信用してもらえるようにサラッと専門用語を入れて”私にはわかっていますよ“感を演出する手もありますが、別に1から10まで説明する必要はありません。むしろ教科書的な硬い説明はかえって新人っぽさが出るような気がします。(なんででしょうね?)

”難しいことを簡単に説明できるのが頭のいい証左“とよく言いますが、「正確さは失われるけれど伝わりやすいレベルに調整する諦め」はよく勉強している人ほど必要かと思います。


タイトルを考えて文章を書くのはいい学びになる。


冒頭で健康関連の本を素敵でキャッチーなタイトルの本で埋め尽くされた、一般層に刺さるワードを知るにはいい場所だと書きました。身体をねじってやせたり顔を自分で整えたり1日数分でボディビルダーの身体になったりするタイトルと表紙を見ると多少なりとも身体について勉強している身としては⋯

「言い過ぎだろw」
「誇大広告乙ww」
「こんなの買う〇〇いるかwww」

と、タイトルを見るだけならバカにしてしまいたくなりますが、そういったものほどベストセラー・ロングセラーになっています。(煽りかたで歳バレるな⋯)


お客様を見誤っているのは私(専門家側)のほうなのです。

そのことはよく勉強する人ほど知っておかねばならない現実。忘れないようにしないといけません。



そう考えると、私のnoteももっとキャッチーなタイトルとサムネにしないといけませんかね?早速やってみよう▶︎▶︎▶︎結果、このタイトルになりましたとさ♪

※※※

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