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退職金はどこへ消えた?

どうもWorkBeです。私は5年前に早期退職し、退職金を全て失ったため、現在、実践自転車操業家としてお金を稼いでいます。最近「退職金ってそんなにすぐ無くなるの?」という問いが多いため、ここに整理して考察しておきたいと思います。失った者の哀愁を感じながら、反面教師的な教訓として見て頂けると嬉しいです。

結論:4年間の生活費補填で喪失。


年収推移

年収推移は2018年比で「2019年が75%減、2020~2022年が平均で50%減」でした。私の場合、概ね「退職金8割」を(75%補填×1年)+(50%補填×3年)で使い切りましたが、それは何度計算してみても大変つじつまが合います(笑)。

これは、仮に2018年 年収が600万とすると、補填額が「450万円+900万円」となり4年間で合計1350万円が補填に必要となるという構造です。

■年次ログ■

2018年 早期退職金で貯金額MAX この世の春
2018年12月に大きな企業を早期退職。今まで見たこともない額のマネーGet。ちょー浮かれる。そのため、日産エルグランドをキャッシュ購入&海の見える広いマンションに引っ越し。高揚感と幸せMAX。

2019年 年収は2018年比の25%
新卒20年働いた骨休めと自分探しのため半年間自由人。半年後、危機感を頂き、突如個人事業主開業。仕事を自力で探すが、50歳間際で「営業経験・看板・実績」3無いでは全く自力で仕事が取れず。そんな時、前職取引先だったHRTechベンチャー社長の救いの手で月額固定契約のCxOに就任。
結果、上半期は概ね収入無し。下半期は月収ベースで5割に回復。

2020年 年収は2018年比の35%
前職で人事だった私は事業が全く出来ず役立たず。全く成果も出せず、コロナもあり、CxOの固定契約が終了。役員で上場だ~、ストックオプションだ~と妄想に胡坐をかいていた私。未だ自力では稼ぐ努力をしておらずゼロベースに逆戻り。コロナを言い訳に廃業。就職活動を開始。3カ月間落とされまくり激闘の上、ようやく1社掴んだ非上場コンサルファームに入社。
結果、上半期は就職活動やらで月収ベースで2割程度に落ち込み。下半期は月収ベースで5割に回復。

2021年 年収は2018年比の50%
昨年入社した会社は49歳稼げない個人事業主をよく採用頂いたと感謝。救われた~と思う。が、一方、、年収は従来の2分の1止まり。生活水準を下げれば、、、まだ貯金あるし、、、不安がよぎる。漠然と先送り。足りないものは足りない。子供が高校生、小学生ということで加速度的にお金蒸発していく。結局、こんな状態では仕事にも魂が入らず後悔・他責・ポンコツ道まっしぐら。
結果、年収は通年で5割に回復。久々の年間安定収入。

2022年 年収は2018年比の65%
貯金の残金が、、
を昨年末から薄々と気づく。ここで仕事を続けても、、でも辞めたところで、2019年に戻る恐怖。ジリ貧。仕事している場合ではない、、ぐるぐるぐるぐる。ということで結局仕事をする気が失せるとともに、宿命と言い聞かせ「排水の陣」へ向かう。2018年Get退職金残金が6万円になった7月に再独立。前回独立との違いは、貯金がないこと、離職後すぐ働いたこと(働かないといけない状況なこと)、コンサルファームで「必殺テレアポから案件化」を体得したので自力で仕事が取れるようになったこと。
結果、上半期は月収ベースで5割。下半期は必死の独立後スタートダッシュが効き上半期以上の数字を確保。年間では赤字。かみさんのパートで補填。

■振り返り■ 何とかはならない。

退職金は瞬間風速的に魅力的な大金ですが、キャリアの転機のところでチリが積もります。たとえば、月額50万円で生活している場合、6か月自分探しをしているとそれだけで300万円が消えるわけです。
初の大金に目が眩むので、今から考えるとムチャ油断したな~と悔いが残りますが、今でも貯金が多い状態になれば、そうなるかなとも思います。

■まとめ■ 油断するとすぐ消える。

結局退職金は合理的に計算してもやっぱり消えていました。
そんな経験から学んだことは、「働かないブランクが一番危険」。
働かない時間はお金だけでなく、やる気、自信を思った以上に奪います。しかも現実を先送りにできるだけの退職金がさらなる深みを作ったと言えます。

なので、2022年の再独立では即日ガンガン営業アタックを始めました。今のところそれがよかったと考えると「多くを失ったけど、経験を得るための授業料」と無理やり意味づけています(笑)。
しかし、そう意味づけたところで、失った後悔は消えませんので、あまりこの4年間を振り返らないことにしています。

■一番後悔していること■

ある時「仕事を辞めよう」と思い、ある人に相談したことがありました。その時「一人で稼ぐのは大変だし苦労するから、続けながら考えたら」と言われて、そうしました。結局それがアクセルとブレーキを同時に踏むような長い迷い道の始まりとなりました。長い迷子を経て分かったことは、組織でも一人でも、稼ぐのは真剣勝負。「覚悟・全力・必死」。その時はそれが分かっていませんでした。今では多くを無駄にしてしまった原体験として私の中に深く刻まれています。この経験から得た教訓は「決断を先送りにして逃げちゃだめだ!」です。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

思えば、失い続けた辛くてしんどい「キャズム(崖)な4年」でしたが、今は乗り越えたおかげで、「あきらめなければ、明るい未来が待っている」と信じています。


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