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2019年に読んだ本たち

今年から、ノートと言えば!定番のキャンパスノートに、一行程度の感想を書いていくということを試みていました。

そんなんで記録が残ったので、そこに書いた、今年読んだ本のだいたい一行の感想を載せていこうと思います。

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1月​​

色の秘密 色彩学入門


白い下着で風邪が治るって3回は言ってた。

図書館へ行こう

この本の内容を小中学生のうちに知りたい。

英語ベーシック教本

英語が苦手な人間の人生が変わるやつ。いままで読んだ本のジャンルだったら何に一番近いかというと、プログラミング言語の入門書が一番近い。オライリーの『○○入門』系。
この続きにあたるのが『英語リーディング教本』(出版年的にはこの本より前)なのだけど、もしかしたらそっちより難解かもしれないです。でも、この“ベーシック”の方をやってから“リーディング”をやった方がサラサラ読めると思うのですが、ベーシックの方が難しい気がするというジレンマ。
一番最初の入門本にするには不向きだけど、高校英文法を一通りやってから取り組むと、英文の細部がわかるようになる名著だと思います。

これで古典がよくわかる

この本からはじまって、文法とかをやるなら苦にならない気がする。

人間の歴史の物語 <上>

子供用歴史物語本の現代版がほしい。

子どものための論理トレーニング・プリント

小学生のときにさんざんやった「わたしはー○○だと思います。なぜかというとー」ってやつはコレだったんだ! となりました。小学生のうちにやっておくと役に立つやつ。大人ももちろんやったらいい。

2月

鏡リュウジの占星術の教科書 Ⅰ

占星術入門決定版。長い歴史があるんだからなにかアルゴリズム的なやつがあるんじゃないかと思って仕組みを理解したいと長らく色々な本を読んでみたが、この本がいちばんわかりやすくてぶれてなくてよかった。

砂糖の世界史

めっちゃよかった。人間を狂わす砂糖おそるべし。一家に一冊。

ドミトリーともきんす

すごいよかった!すごいよかった!すごいよかった!
大好きな、中谷宇吉郎先生、湯川秀樹先生が出てきて最高。
そして、とってもわかりやすい! たくさん本を読まれてこの素敵で美しいマンガを描かれた高野文子さんを尊敬します。これも一家に一冊。


3月

長くつ下のピッピ

子どもの頃は妄想がはげしくて、タイトルとイラストから勝手に本の内容を考えてしまうというよくわからないクセがあったのだけど、そのとき想像した話とは全然違いましたね!(そらあな)
ピッピがこんなパワフルな子だとは思いませんでした。

整体入門

文体がめっちゃ面白いんだよなあ……おそらくこれを読むには前段が必要で、言っていることはほとんどわからないんだけど。

ワープロ作文技術

丸みのあるやさしい文字たちと“お魚”にほっこりした。文章を書く人はもう読んでるものだとして、わたしのような自分で書くことはしないけど、文章を書く人のプロセス解説とかが好きな方にもぜひ。

タイトルからいかにもなワープロ機を思い浮かべてしまいそうだけど、ワードプロセッシングの方です。それなら別に古くないでしょ。いまもやっているでしょ。

ボールのようなことば。

別に励ましてくれるわけでもないけど、話を聞いてて楽しい特に親しいわけでも親戚でもないおっちゃんとかおばちゃんっていてくれたら嬉しいよね。その人のことばに同感したりハッとしたりして、今日も生きていけるなって思えたり、オトナも捨てたもんじゃねーなって思いたいときが、生きてたらたまにある。
そんなときに読む。足元と目の先を確かめる本。

4月

こころの読書教室

「おもしろそーなタイトルだなー」で読んだら、タイトルから想像していたイメージと全然違う内容でビックリした。本の読み方の話かと思ってたんですよね。

なんだけど、それなんだけど、
よくわからないけど、すっごくおもしろかった。それがなぜだかはよくわからないんだけど。
こんな体験ってあるんだな。読み返そうと思っております。

今日から使える 認知行動療法

春前からずっと調子が悪くて、もうこれは自分でなんとかするしかねえ! ということで購入。これまで考えてもみなかったメンタル不調の原因を発見してからというもの、だいぶ自分の考え方も変わってきて、読んでよかったな、と思っております。
自分用の索引とか、ヤバくなった時に読む用の抜書を作るとなお良しでした。

[超図解]勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本

概要を知りたくて。わかりやすく解説されていると思います。

十五少年漂流記

サバイバルしていく方法とか、細々としたところがリアルで好き。少年たちはかわいい。オカン的目線。オカン的目線ゆえ、彼らの親たちを思うと絶望的な気持ちにしかならんのだけど。面白かったので、ヴェルヌの他の本も読みたいなって思いました。

保存食のはなし

保存食ってなんでこんなにテンションが上がるのかしら。子供向けなので入門にいい本。

台所のはなし

台所の視点から歴史を見ていくのが楽しい。

考える心のしくみ

知的複眼思考法』が難しかったら、その前段階として読むといいかも。子どものいる家には一冊あっていいと思う。

「しがらみ」を科学する:高校生からの社会心理学入門

この本を読んでよかったなって思うのは、育った環境のよって固定されていた考え方っていうのはひとつの見方でしかなく、それは決して正しいのではなく、いろいろな角度からものを見てよいのだという確信を与えてくれたこと。この著者の他の本も読みたい。これは折々で読み返す。

5月

ソクラテスの弁明

読めるゾ! 次はしっかりノートをとりながら読みたい。いろいろ発見がありそう。あと、これで光文社古典新訳文庫が好きになりました。めっちゃ読みやすい。

読書について

苦言と説教がめっちゃ長いな。ってなった。

大きな森の小さな家

お父さんお母さんの子育てがすばらしいので、子育て中の親にすすめたい。大事に育てるってこういうことだわ、っていう。とにかく四六時中おいしそうなものがでてくる。私の想像力が爆発する本。

感想はこちらにも書いています。

考える練習をしよう

『考える心のしくみ』の前に読むといいかも。考えるための入門書。現代版&日本版が欲しい。感想は以下にも。

知的トレーニングの技術

面白いなんか不思議な本。時折一項目ずつじっくり読むやつ。

海底二万海里

ネモ艦長のSAN値はもう0よ!

ライオンと魔女ーナルニア国ものがたり<1>

サンタさんが武器をくれて「マジか!!!」ってなった。

変身/掟の前で

シュールなアニメを見ている気分。

アナ・トレントの鞄

のちに出版される本の内容が、この本の小道具として出てくるのが楽しい。

水晶萬年筆

9年近く積んでて、やっと読めた。よくわからなかったけど、そういうのが楽しいやつ。意味とか求めないやつ。


6月

6月は英語の勉強ばっかりしていたので、おやすみ。

7月

ハイジ

サイコー! おばさんにフランクフルトに連れて行かれてからおじいさんのところに帰ってくるまでワタクシ泣き通しだったので、覚悟を決めないと再読できない。が、また読みたい……。帰ってきたところからまた読もうかな。でもフランクフルトの人々も好きなんだよな。
あと。思っていたより、アニメは原作に忠実でした。

人生のうちに信仰があって、それによって救われるっていうのは普段接さない世界なので興味深かった。あんまりわかんないんだよね。でも、海外の作品とか海外から入ってきたものってキリスト教を知ってるのが前提なので、知ってたほうがもっと理解できる部分が多いんだろうなと思って、寝る前に聖書読んでます。


8月

英文法基礎10題ドリル

読んだっていうか、解いたんですけど、私の高校英語学習はここから始まりました。導入がコレで正解。
8月のうちに2周したはずなんですが、いまでも「うおー!10題ドリル解きたい!」ってなって解いてます。990円はお安い。お安すぎるのです。

なにがいいって、しっかり例題を読んで取り組むとまず解けるんです。自分を褒めれて自信がつく。そして、理解しているところとしていないところがハッキリ出るので足りていない部分を見つけるのにとてもいいです。他の教材をやってこのドリルに帰ってきて、いまの自分はどれだけ理解できているか試したりもします。

どうしてここにこの単語を置いたのかっていう理由が自分で自分に説明できるようになっているのに気づいた時、整序問題たーのしー! ってなります。自分の解答にちゃんと理屈がつけられるってスッキリしますよね。おすすめです。

大学入試英文法のナビゲーター 上

英文法基礎10題ドリルがとってもおもしろかったので、もう少し英文法に関する本を読んでみたいなと思って買ったのがコレ。

読み始めはびっくりするくらい難しかった……。本屋で中身を確認したときに難しいとはわかっていたのですけど、伊藤先生の言葉がすっごく好きでそれで読んでみたいと思い買ったものの、何を言っているのか全然わからないw でもなんとか食いついて、人生でコレほど本と会話したことはないな、というくらい会話しました。

わからないところに喰らいついているとだんだん読めない理由がわかってきて、そもそもわたしは、日本語を読めていない! ということがわかって、そこから一文字も逃すものかと、本文中にゴリゴリ印をつけて自分が読みやすいようにしながら読み進め、先生が言っている言葉の定義を見つけてはメモし……などとやって、なんとか読了しましたが、ホント読了しただけなので、もっと実力をつけてから戻ってこようと決めている本です。

これを読んでから、英語の参考書のみならず本を読むことが楽になった気がしますし、本の中のたった一文字にも無駄なところなんてないんだと思うようになりました。

本の読み方、勉強の仕方すら教えてくれた、個人的には恩師として崇める本。ここからわたしの当面の目標は「伊藤和夫先生の本を楽しく読めるようになる」になりました。


9月

めんそーれ!化学

これ、本当はだいぶ前から読んでいたのですが、途中からうちの小学生に貸していたので読み終わるのがだいぶ遅くなりました。ワタクシ、本当に理科全般が苦手で、でも気になる分野で……といったときに、導入としてやさしくわかりやすく興味がさらに加速するよい本でした。こういうのたくさん読みたい。

現代文の解法

『英文法のナビゲーター』で日本語が読めていないと気づいたワタクシは、こちらの本を読んでみることにしました。ビックリするくらい薄い本なんですけど、感覚で解いていた現代文に説明がついたことによって、読解するための道具を手に入れられました。

これを読んでから、気をつけるポイントとかが自分の中で出来たので、本文中の印付けとかがうまくなって、文章を読むのが楽になりました。
本を読むのがなんだかうまくいかない、というときはこの本を一読する価値は大いにアリ。

英文解釈教室 入門編

ホント好き。
この本のおかげでめっちゃ辞書を引くようになりました。

safe は名詞ではないかと考えて辞書を引き、「金庫」という意味を見つけられるのが学力。p.19

この一言にしびれたんですよね。一生ついていこうと思った。どこかで書こうと思っていたことなんですけど、いつどこでそうなったのかわからないのですが、「何も見ず(下手したら勉強もせず)に一発で正解できるのが学力」だという思いこみを一蹴してくれた一言でした。

この本を読んでいて「なんでそういうことになるの?」という疑問が出ることはまずないです。もし説明の中でわからないことがあったら、それはそれを読むための前提知識がないんだな、ということがわかります。

無味乾燥に感じる人もいるかもしれないですけど、気づけると説明がビックリするくらい丁寧で親切なんです。

大事なことも説教も苦言も全部同列でレイアウトされているので、読み解くのにガンガン書き込みして読みました。

単語でつまるとどうにもならなくなる(頭に入ってこなくなる)ので、面倒臭がらず、辞書引き引きでやるのが結局ラクです。
これもどこかの段階で再び戻ってきます。


10月

巨匠とマルガリータ

今年一番! 優勝!
これはちょっとどころではなく長くなったので別記事にしました。
めっちゃ面白かった。こんなに面白がったのは人生で数えるほどです。

悪魔物語・運命の卵

『巨匠とマルガリータ』の解説を読んでいたらこんな一文を発見。

実験中に顕微鏡に不思議な光線をたまたま発見した動物学者が、卵黄にその光線を当てると、生命体が急速に成長し、異常繁殖するのを知るのだが、鶏卵と間違えて爬虫類の卵に光線を当てたために、巨大な怪獣が群れをなしてモスクワを目指したり(『運命の卵』)

なにその、円谷映画。

ということで、即購入。
『悪魔物語』のホラーっぽさと狂気はクトゥルフ神話TRPGの動画を見ている人はきっと好き。たまにまあまあグロくて「うひ」ってなるから気をつけて。
『運命の卵』は期待していたよりスペクタクルな感じではなかったけど、いまでも頭の中で物語のイメージを抱ける。好きだなあ、ブルガーコフ。

大矢復 図解英語講義の実況中継

こちらは別記事で紹介しました。
英文法は勉強したものの、文章となるとどう読んだらいいかわからない初学者にピッタリの本です。

赤毛のアン

こちらも別記事で紹介しました。愛読書になる本というのはこういう本なのだろうな、と思えるほど愛おしい。

ここで、1月に読んだ『英語ベーシック教本』を再読しました。

完全版 不安のメカニズム

ちょっとした自分のミスでパニックに陥ったのですが、分析するとわたしのパニックは常に「不安」に起因するという判断になったので、読んでみることにしました。

どこから読んでもこの本の先生は一貫して同じことをおっしゃいます。多分、最初から読まなくてもこの本を必要としている人が自分に当てはまる部分だけ読んでもよいようにだと思うんですよね。

自分の症状と「戦わなくてもいい」と言われたことによって、いろいろなことが腑に落ちました。これは折々でめくっていく本。

12月

ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集

こちらも別記事で紹介しました。

バレエシューズ

書いた感想が消えてしまった……ので以下を読んでくれればよしとする!

この本を知ったきっかけは、青森の木村書店さん@ポプ担さんの以下のツイートでした。カワイイでしょ! 素敵でしょ! 桃園の誓いw このPOP見てから、ずっと読みたかったんだよ!! やっと読めました! ありがとう! とてもステキなよい本でした!!思い出して嬉しくなっちゃう本。

<銀の匙>の国語授業

テレビで、凧揚げをしている国語の授業の様子を見て「へえーおもしろいなあ」と覚えていて、たまたま見つけて買いました。長らく積んでいたんだけど、ふと手に取ったらスラスラ読めて「これは今読む時なんだ!」となって読み終えました。

私も「銀の匙」を読みながら読もうと一部のテキストは楽しみに読まずにとっておいているところ。授業は横道にそれるとはいえ、先生がガリ版で作ったプリントの内容は国語を鍛えるガチの内容。章の200字要約とか。

こんな授業を自分も受けたかったなあ、と思うこともあるが、この本のおかげで自分の本の読み方に活かせる部分もたくさんあるので過去を思うだけでなく、自分の未来にも活かせる。

後半は先生のエッセイ。

【追記】2019/12/29

えーえんとくちから

感想は以下に。思えば初めて手にした歌集かも!


と、いうことで2019年に読んだ本たちでした。

来年は、読んだら都度書くか月ごとにまとめたほうがいいかな……? と思いました。以上です。

みなさま、よい年末年始を!

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