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ワーケーションを受け入れる「地域側」としてできること。仕事、地域、人とが交流することで生まれる繋がり。

シンガーソングライターの「884(はやし)」と申します。

千曲市で出逢う人たちの面白さに惹かれ、2021年2月に東京から千曲市へ移住し、音楽活動と併行して時給10円で働く移住生活をしています。

千曲市ワーケーション体験会の参加がキッカケとなり、今回の記事を執筆する運びとなりました。
ワーケーションを受け入れる側である、地域に住む方の想いが少しでも伝えられたら嬉しいです。。

無一文の僕を受け入れてくれた、千曲市唯一のゲストハウス

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ワーケーション体験会の中で、宿泊施設としてはもちろん、交流会やワークスペースとして使用されている、「姨捨ゲストハウスなからや」。
棚田から善光寺平を一望できる、千曲市唯一のゲストハウスは、884にとっても思い入れのある場所です。

「どうにかなるだろう。」
根拠のない自信から、家も借りず千曲市に来た884に対して、真っ先に協力をしてくれたのがなからやのオーナー、鍛治博一さんでした。
掃除や洗濯など、ゲストハウス運営のお手伝いをしながら、生活や活動の根城とさせてもらっています。

なからやには宿泊の有無に関わらず、今日も不思議と人が集まってきます。

普段から千曲市に訪れる人を温かく迎えてくれる場所として交流の拠点になっている、なからや。ワーケーションや日常を通して、受け入れる側から見る地域作りについて、今回は鍛治さんにお話を伺ってみました。

観光だけでなく、「また逢いたい」が生まれる場所

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884
「はじめに、なからやはどんな場所ですか?」

鍛治さん
「人と人とが出逢う場所にしたいとはいつも思ってますね。観光の目的って景色とか食べものとかが取り上げられがちだけど、それって一回で終わりじゃないですか。見たら満足、食べて満足、みたいにね。なんかそれが勿体ない気がしてね。」

884
「たしかに、美しい景色も、おいしい料理もどこにでもありますもんね。」

鍛治さん
「そうそう、もちろんそれが悪いってわけじゃないんですけどね。それが人と人だったら、さらに繋がっていくんじゃねぇかなぁと思うんですよね。”また逢いにいこう”とか、”あの人が来てるなら”とか。そうやって次に繋がる出逢いが生まれる場所にしなきゃいけないなぁと思います。」

884
「人に逢いに行くために人が動くというのは本当に素敵ですね。」

鍛治さん
「やっぱり人なんですよね。そうやって人と人が繋がっていく流れを作ることで、千曲市に、長野県に人が集まる。その一端を担えたらいいなぁと思いますね。」

受け入れる側として「新しい」を生み出す出会いの架け橋

884
「そんな鍛治さんから見て、ワーケーション体験会はどんな印象ですか?」

鍛治さん
「長野県にいて普通に働いていたら出逢えないかもしれないような人たちと逢えるわけじゃないですか?それがね、たまらなく面白いんですよ。だからこそ、受け入れる側としては地域と仕事がくっつくようにしなきゃいけないし、交流が生まれるようにしなきゃいけないなぁと思うんですよね。」

884
「受け入れる側の地域だからこそ、橋渡しのような役割が重要なんですね。」

鍛治さん
「せっかくそういう人たちが来てくれる機会なんだから、地域のことをもっとみんなで考えねぇとなぁと思うんですね。
そういう意味では誰かれ構わず紹介すればいいというわけでもなくて、繋がれば面白そうな人に逢ってもらえるようにするということは結構考えますね。
こういう時はあの人かな。それならこの人って。状況や内容によって、より広がりそうな人や場所へ繋いであげるのが、受け入れる側である地域の役割なんじゃないかなぁ。」

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884
「人と人が出逢う場所を普段から意識してるからこそできることですね。そういった工夫をこらす上で、苦労はあったりするんですか?」

鍛治さん
「苦労してることは……ねぇっすね。なからや※ですから(笑)。
とにかく楽しもうとしてくれる人たちを繋いで、地域と仕事との交流から新しいものが生まれる瞬間を作れたらいいですね。」

※「なから」とは、北信、南信の方言で「だいたい、おおよそ」という意味。

人の顔が思い浮かぶような交流を目指して

884
「では最後に、今後ワーケーションを通した地方創生でこんなことがしたい、こんなことができたらいい、など思い描いてるものはあったりしますか?」

鍛治さん
「マジメだなぁ(笑)。」

884
「最後、マジメにお願いします(笑)。」

鍛治さん
「うち、なからやなんだけどなぁ……まぁ、同じになっちゃうんですけど、結局人と人なんですよね。
今ワーケーション体験会を手伝ってくれてる坂下さんという方も、元々はなからやにただ泊まりにきたお客さんだったけど、その時にいた別のお客さんや、ただ遊びに来てた地元の人たちとの出逢いから今では運営側になって繋がっているわけですからね。」

884
「自分も然り、そうやってみんな千曲市にのめり込んでいくんですね(笑)」

鍛治さん
「まぁな、みんなオレのこと大好きだからな(笑)。でもね、そういうのがいいと思うんですよね。
5月のワーケーションウェルカムデイズのゼロカーボンセミナーにも、たまたま棚田が好きで泊まりに来た電子工学を勉強してる大学生を呼んだりしてね。ガンガン質問したりして、周りが引くくらいに前のめりに参加してくれた彼が最後に、千曲市が好きになりました。って言ってくれて。そういうのが嬉しいじゃんね。」

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884
「たしかにそれ聞いたときは僕もなんだか嬉しくなりました。」

鍛治さん
「そうやって巻き込んでいくことが大事だと思うんですよね。ワーケーションに限ったことじゃないかもしれないけど。ただ場所に囚われず働くってだけじゃなくて、それぞれの仕事、その地域、そして人とが交流したうえで、新しい繋がりができる瞬間を目の前で見れるなんて、それほど嬉しいことはないんですよね。
そんなコミュニケーションこそが、ワーケーションの一番の魅力だと思うので、ワーケーションに来たらいろんな人の顔が思い浮かぶようになる、そんな企画をこれからもみんなで考えて、助け合っていけたらいいと思いますね。」

884「人の顔が思い浮かぶって素敵ですね。千曲市を人がランドマークになる町に。が目標の自分にとっても、大変参考になりました!ありがとうございました!」

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姨捨ゲストハウスなからや
https://m.facebook.com/obasute.nakaraya/

〒387-0023
長野県千曲市八幡7390
TEL 090-2306-7226

【告知】運営より
千曲市ワーケーション・ウェルカムデイズ開催決定
~大人の仕事も子どもの自由研究も両立!夏の思い出に!~
開催日:2021年8月7日~8月13日
・密を避けて涼しい高原の湖畔キャンプ場貸し切り
・温泉街から観光列車トレインワーケーション
イベント詳細/申込サイト:https://furoshiki-ya.co.jp/chikuma/wwd2108/

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