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「批判しなくてはいけないのでは」という思い込み

先週金曜日、「医療関係者への感謝を込めて」という趣旨でブルーインパルスが東京の上空を飛行しました。
私もはじめはそのことを忘れていましたが、ちょうど昼食を買おうと外に出ていたタイミングだったので飛行を見ることができました。

私自身の率直な感想を言えば、単純に「珍しいものを見られてラッキー」という気持ちと、「みんなで空を見上げるというのもなんかいいね」という気持ちを感じました。

ただし、Twitter等のSNSを見てみると、この飛行に関しては賛否両論あったようです。
「非」の方の意見の論拠をまとめると、
・これで本当に医療従事者への謝意が伝わっているのか
・飛行することに予算を使わず、そのまま医療関係の予算に使うべきではないか
・このタイミングを自衛隊のイメージアップに利用するのはいかがなものか
という感じですね。

どれも、そういう反対意見が存在する背景は想像できます。
また、反対意見を持つことも、それを表明することも(言葉遣いなどに一定のガイドラインを守ったうえであれば)自由です。
例えば医療従事者への感謝の方法に関して、例えばコロナ対策に関する予算配分に関して、例えば自衛隊のあり方に関して、思うところがあればこの機会に意見として表明することについては制限されるべきではありません。

ただ、これはあくまで私の印象論でしかないのですが、目にした意見の中に「SNSなどで素直に感動するのはカッコ悪いから、とりあえずは反対意見を表明しておかなくては」と感じられるようなものが少なくなかったように思います。
なんか、SNS慣れと言ってしまっては言葉が悪いのかも知れませんが、その意見の背後に「賛同=カッコ悪い、反対=カッコいい」みたいなものがうっすら存在しているように思えたのです。
もっとも、SNSだと個人として明確に言葉を発しなくてはならないので目立ちますが、そもそもパンクとかロックとか、「反対することがカッコいい」みたいな思想は今に始まったことではないんでしょうが。

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