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一目瞭然。一目均衡表。

一目均衡表って何?どうやって使うの?
初めてFXをスタートする!でも何のインジケーターを使うと良いの?

初心者の方や、テクニカル分析の情報をお探しの方は参考になれば幸いです。


【どんなインジケーターなの?】
都新聞の商況部長の細田悟一氏が、7年の歳月と、2000人の人手をかけて新東転換線を1936年に発表し、戦後にペンネームを「一目山人」にして、「相場のトレンドは、一目瞭然」とゆう事で、「一目均衡表」の名前で今日に至っても、優位性の高いインジケーターとなります。

日本人が考案!?
さすが純国産のトレンド系のインジケーター!

2000人・・・スゴイですね。
それだけの人材をかけて完成したテクニカル手法ですから、しっかりと学べば優位性有り!

では早速、説明をします。


【用語】※一般的に「~スパン」と言われていますが、取引ツールに表示されるのは線なので、線に置き換え。
・基準線
・転換線
・先行線1
・先行線2
・遅行線
・雲

単語を言われても、想像がつかないと思います。私も、言われても全くイメージは出来なかったので、実際に見てみましょう。
※取引ツール:MT4ですが、取引ツールによって仕様が多少違う時もございますがご了承ください。私自身MT4を使用しており「Ichimoku Kinko Hyo」のほうが馴染みやすいので、以降「Ichimoku Kinko Hyo」と記載します。


【見方と使い方】
実際に見て頂くと、名前の通り一目で売り買いのバランス状態を捉えるインジケーターですね。
雲が現在の価格帯の先に形成され、これから刻まれていく相場の未来を照らす道標となる、とても優位性が高いインジケーター。
未来を予想出来たら勝ててしまうのでは?と思われがちですが、相場に「絶対」が無いのが現実です・・・
ですが、しっかりと学ぶ事で優位性の高いインジケーターになっていますので勉強して使いこなしましょう!

でも、どうやって使うの?
心配しないで大丈夫です。しっかりと、説明していきます。

<基準線・転換線>
レンジ相場の所ではダマシもありますが、基準線について行けば、値幅を大きく高い確率で獲得出来ますので、とても優位性が有ります。
転換線が基準線の下から上へ抜ける「Gクロス」を「好転」と言い、転換線が基準線の上から下へ抜ける「Dクロス」を「逆転」と言います。
簡単に言いますと、「転換線が基準線の上にある時は、買い。」「逆に転換線が基準線の下にある時は売り。」という事です。
裁量判断が必要なポイントで、クロスしても転換と判断出来ない場合もあります。
どんな時と言いますと・・・
買いの時は、基準線が上向き。
売りの時は、基準線が下向き。
の状態にならないと転換と判断出来ないと言われています。
しっかりと線の向きを確認してエントリーをしていく必要があり、どんなポイントなら勝ちやすいのかも勉強が必要です。


<雲>
先行1、2の線で雲を作ります。
雲の上でローソク足が推移している場合は相場が上昇方向、下に位置している場合は下落方向と判断します。もし、雲の中に入ってしまった場合、レンジ価格帯になりやすいとも言われており、雲が厚い場合には、過去に売り買いの勢力がほぼ同じ状況であった事から、この価格帯を上または下に抜けた場合は、抜けた方向にトレンドが発生しやすいポイントにもなります。
雲が薄い価格帯の場合は、売り買いの影響が少ないので抜けやすく、転換しやすくなります。
例えば、先行する雲が厚い価格帯では反発されやすいポイントとして押し目買い、戻り売りの目安のポイントとして使われたりもしています。
また、先行する雲が薄い価格帯では、エントリーを見送る事も出来る為、損切にならずに済むこともあります。

<遅行線>
遅行線は「売り」か「買い」かのタイミングを判断する場合に見ます。
遅行線がローソクを下から上に抜いた場合を「好転」(買い)、逆に下回った場合を「逆転」(売り)となります。

※補足説明
<基本数値につて>
時間論の基本となり、以下のような数値があります。

9,17,26,33,42,51,65,76…

<対等数値>
基本数値とは異なり、その相場自体が上げた・下げた日数を元に数える方法となります。

<波動>
「Ichimoku Kinko Hyo」では相場の波動を重視しています。
「波動」は方向性を示しており、どんなテクニカルを使ったとしても、とても重要な波となります。

チャートの6つの波動について説明していきます。
※下記は上昇方向について。下落方向であれば逆。

I波動・・・上げ一本の相場。
V波動・・・上げて・下げる相場。
N波動・・・上げて・下げて・上げる相場。
P波動・・・高値が切り下がり、安値の切り上がる相場。
Y波動・・・高値が切り上がり、安値の切り下がる相場。
S波動・・・下げた相場が以前の高値の水準にて反発、上昇をする相場。

相場がどのように動いているか、波動を確認し長期足の方向についていく事が大切です。
逆張りトレード手法もありますが、長期足と同じ方向にエントリーする事が相場で生き残っていく為の、一番のテクニカルだと考えています。


【「Ichimoku Kinko Hyo」を上手に使いこなす方法】
まずは、チャートに「Ichimoku Kinko Hyo」を表示しましょう。
取引ツールによって名前の表記の仕方が違いますが、「Ichimoku」、「Ichimoku kinko hyo」、「一目均衡表」等と表記されている事がほとんどです。
チャートに「Ichimoku kinko hyo」を表示する際に、設定画面が出てきますが、考案者の独自の理論と相場観に基づいて作られていますので、標準の「9、27、26」のパラメータのままでOK。
時間の流れによるトレンドの変化をチャートに描くため、理論を身につけたうえでアレンジするよりも、素直に標準設定を使ったほうがうまくいくのです。

次に「Ichimoku Kinko Hyo」を使いこなすにはタイミングとポイントが重要です。

①三役「好転」と「逆転」を狙おう
②上位時間足の方向に従おう
③ほかのテクニカル分析と組み合わせよう


①「好転」と「逆転」を狙おう
「Ichimoku Kinko Hyo」でもっとも信頼のおける状態は、3つの状況がすべてそろった「好転」と「逆転」となります。

「好転」は強い買いサイン
・転換線と基準線がGクロス
・ローソク足が雲の上へ抜け
・遅行線がローソク足の上へ抜け

「逆転」は強い売りサイン
・転換線と基準線がDクロスす
・ローソク足が雲の下へ抜け
・遅行線がローソク足の下へ抜け

好転と逆転の状況では、強いトレンドが発生する可能性が高く利益を上げやすいので、このサインを覚えておきましょう。

②上位時間足のトレンドに従おう
上位の時間足での確認が、「Ichimoku Kinko Hyo」がしっかりと機能するコツです。
「Ichimoku Kinko Hyo」だけでなくどんなテクニカル指標を使う場合でもおなじです。
理由としては上位時間足のほうがサインの信頼度があがるからです。ダマシも少なくしっかりとテクニカルが効いてくれるからです。
短い時間のデイトレードでは日足などを確認してから細かい時間足で分析していくのが重要になっています。
大きな流れ(上位時間足の流れ)をとらえ、勝てるタイミングを絞り込む事で、勝ちやすくなります。

③ほかのインジケーターと組み合わせよう
ほかのインジケーターと組み合わせて使う点が、重要なコツになります。
なぜなら、「Ichimoku Kinko Hyo」のみに注視していると、回避しにくいダマシにあってしまう可能性があります。
別の角度から分析してくれるインジケーターがあれば、根拠が2つとも重なるポイントでエントリー出来ます。
勝率が高まるので、実践で優位性が有るトレードが可能。


【おすすめテクニカル手法】
「Ichimoku Kinko Hyo」と一緒に他のインジケーターを併用して、応用のテクニックを身に付ければ、自分のトレードに役立ちます。
FXでよく採用されているインジケーターの組み合わせを解説します。

①他のインジケーターを併用したテクニック
・MACD、RSIを併用したトレード

テクニック:MACD、RSIを併用したテクニック
「三役好転」、「三役逆転」を逃すと、「Ichimoku Kinko Hyo」のみではエントリーポイントがわかりにくいので、別のサインを出すMACDやRSIと組み合わせましょう。
MACDのクロスと「Ichimoku Kinko Hyo」のサインによるエントリーや、MACD、RSIのダイバージェンスを確認し、トレンドの弱まりを確認し決済。

②他のインジケーターを併用したテクニック
・ボリンジャーバンドを併用したトレード

テクニック:ボリンジャーバンドを併用したテクニック
上昇(下落)中にボリンジャーバンドがレンジ価格帯の影響でだんだん狭くなってきたときは、再度上昇(下落)する可能性が高く、現在の価格が雲の上(下)に位置している時にレンジ価格帯になっていると、ボリンジャーバンドがどんどん狭くなり、何かをきっかけにボリンジャーバンドがエクスパンションを起こして、上昇(下落)していくタイミングで、買い(売り)エントリー。決済についてはボリンジャーバンドのプラス(マイナス)3シグマにタッチしたところで決済。

「Ichimoku Kinko Hyo」の使い方は、実際にトレードしないと解らない事も有ると思います。
しっかりと勉強しトレードに取り組んでください。

最後に、トレードには必ずリスクは有ります。ですが、取り組み方次第でリスクを軽減し、勝率の高いトレードが出来る様になると考えています。
これからのあなたのトレード人生のお役に立てれば幸いです。

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