タンポポの野原
わたしはいつも泣いてる気がする
悲しいときも
嬉しいときも
だけど 涙の雫は風に吹かれて
どこか遠くへ帰ってゆきます
タンポポの野原は
優しい日差しにあふれています
わたしはちいさな丘に腰をおろして
ひざの上のぬくもりを確かめながら
いつまでも空を見つめていました
かすかにきこえてくるうたに包まれて
毛布の中のびしょ濡れの仔猫のように
小さく震えながらも安らいでいるひとつのいのち
わたしのなかでやさしくまどろんでいる
あなたのいのち