2023/12 書評
はじめに
ここ最近有給消化中で、いろんな図書館に行って本を借りたり読んだりしている
読んだ本に関するメモが溜まってきているのでここに書いてみる
ジジイの片づけ
これは流し読みで部分的にしか読んでないんですけど、読んで良かったです
掃除系の書籍って女性が書かれてたりとかミニマリストみたいなインフルエンサー的な若い男の人が書いてるものがほとんどだと思います
それだと自分に対してあまり説得力がなかったりするんですよね
逆張り みたいなところもあるかもしれないけど
ポジションがかけ離れてるというか主婦だからやってますとか結構口調も違ったりはするんすよね
ジジイが書いてるって所がやっぱり他の書籍と一線を画してるんじゃないかなと思ってて、そういう人が書いてるっていうだけで実際にやってる感じっていうのと自分もなんか 参考にできるんじゃないかな っていう感じがすごくする
けどやってることとしては毎朝ちょっとずつ掃除してますよみたいな話なんだけどね
少しづつ整えてるっていうやり方がなんかすごくいい
「任せ方」の教科書
信頼を取るにはいくつかやりかたがあって、ものすごく優秀であれば信頼を取れるけどそれは結構難しい
ただ単純に仕事を頑張ってるっていう努力してる姿を見せることであーじゃあこの人も頑張ってるなら自分も頑張ろうかなって思う、ていう話とか結構いいなと思いましたね
あと意外だったのがなんか銀行の仕事も大学の仕事も両方やってるのが単純にすごいなと思いますけど
どちらも結構部下から提案を受けてやってるんだな っていうのが面白かったですね
割とカジュアルなイベントとかも協力してるらしい
それとプレイアブルマネージャーになるなという話があったのも印象的でしたね
マネジメントとプレイヤーはちゃんと切り分けてやんないといけないよとか、決断も部下に任せるというかアドバイスはするけど、どっちがいいすかねみたいな話だったら俺に聞くんじゃねえよと返すと書いてあったんですけど、自分自身に責任を持たせるって事ですよね
権限移譲の話にもなってくるかな
確かにそうしないと仕事は減ってかないし自分の仕事もできないですよね
ただ自分はプレイアブルマネージャーになりたいなっていう気持ちがあって どっちもやりてえな っていう風な 思ってたんですが
やっぱり技術 のところ、プレイヤーとしてももう少しやりたい
休み方マネジメント
今有給消化で休んでるんだけども、うまく休むのはどうすればいいのかなってのがあんまりわかんなくて
それこそ休みの予定とかで全然決まってないっていうのもあって読んでみました
休み方ってよりは脳科学的な知見でできるだけ脳に負担をかけないような仕事の仕方ってどういうことなのかっていうような話でしたね
脳科学っていうと嘘っぽい感じがするというか 本当にこれで証明されてんのかな、実験やったみたいなのあるけど再現性が本当にあるのかなっていう疑いの目があります
それはそれとして書いてあることをちょっと 参考に試してみるくらいはいいのかな とは 思ってます
書いてあることとしては結構 ビジネス書に書いてあるようなの と近い話 かもしれないんだけど
例えば チャンクっていうのがあって、物事をどういう風にやっていこうかって考えるって結構 負担だけども、この仕事をする時はこういう手順でやるんだっていう ひとまとめにして考えれば 負担が少なくなりますよ っていう話ですね
ジョジョの 7部のスタンド能力でも近い話があってスタンドの能力で 3つのものしか同時に 記憶が持たないっていうのがあるんですね
例えば銃の弾が3発以上 打たれると3発分しか認識できなくてやられるみたいなのがあるんだけど
それに対して3個以上の弾を1 まとめ として捉えることで回避する、対策するっていう 倒し方があるんだけど それとほぼ同じ話
これは色々 応用が効くな と思ってて、ひとまとめにすることで個人の仕事としても 基本 こういう仕事するときはこういうパターンでやれば済むなっていうのがわかれば結構やりやすいかなと思うし、他の人に教えることもできるというのはすごくいいかなと思います
あとは昼寝しといた方がいいっすよ みたいな話とか またなんか デジタルより 手動で物 書いたりする方が実は効率がいいよって話とかがありました
どうしても ブラウザを見てると関係ないページとか色々見に行っちゃったりとか不要なメール見ちゃったりとかするんですけど、手書きの場合だとそこにしか集中できないので そういう意味でもやりやすいっていうの話がありました
あくまで使い分けが必要というスタンスでもあるのでそういうのは良さそうって気がしますね
「階級格差」時代の資産防衛術
ほんまでっか TV とかに出てる人が書いてる本ですね
親父からもらったやつ なんですけど結構面白い
お金に関する知識っていうのも 別の本で読んだりとかはしてたんですが若干 煽ってる感じ もするんですけど 話のストーリーとして面白いなっていう
例えば昔は 消費者金融とかが結構 儲かってたんだけども そこって過剰に貸しちゃったりするんで 本当に返しきれないような お金かかっちゃったりとかあったんだけども 法改正によってキャップが決まったことによって そういったところができなくなっていったという話は面白かったですね
(武富士がなくなったのも関係あるのかなと思ったけど他に色々問題があった模様)
銀行は大変で消費者金融に近いことをやったりだとか仮想通貨にも手をつけてるんだよという話もありました
中央集権じゃなくて分散管理なのが仮想通貨のメリットなのに銀行でやるっていうのはよくわかんないけど……
Suicaも利便性はあるけど情報が持たれちゃうしという話もあったんですけどそれは別によくないかというか、今って購買データを持ってパーソナライズしたり分析してどういう施策 考えていくか考えるっていう 使い方 するのが前提だしSuica とかに限らずポイントカードとか も似たようなシステムだし利便性を享受するでいいと思ってはいます
在宅ハック
在宅 作業が 多いっていうのもあるんだけども 今一度 ちょっと作業環境を見直してみようかなっていうことで読んでみました
読んでみたら どっちかって言うと在宅環境の話よりは ビジネススキルというか仕事術とかの話がほとんどでしたね
最近の技術としてチャットツールを活用するとかもあるんですけどそれはそれで面白かったかなと思ってます
ユニコーン企業のひみつ
こういう本も図書館にあるっていうのが まず 驚きですよね
昔エンジニア本大賞に入ってたというのものあって読んでみました
結構 薄いんですよね
あと昔流行ってたアジャイルサムライの後継の本に当たるのかな
海外企業だともう スクラム 前提で動いてるって話であるとか
あと企業文化の話とかもあったんですけど権限委譲ってところは強いのかな と思ってますね
国内企業でもそういうところがうまく回ってるという話ががっちりマンデーとかでもありましたが、やっぱり部下というか 他の社員を信用して権限を渡していく っていうことが重要なのかな と思いますね
そうすると自走する スキルも上がっていくし 自分ごととして捉えるっていうのができるのかな
スピードの速さにも着目していて、それを妨げるようなハードル となるものをどんどんなくしていく っていうことができる
そこに注力してるってことなのかなと思います
結果として競合とかは追いつけないくらいに改善するのを目指す話なのかなと思ってます
自分の環境と比べると 全然 追いつけないよなっていうのを思っちゃいますね
この本だとそういうテック企業と普通の企業っていう風な書き方をしてるんですけど、自分の会社もテック企業ではあるはずなんだけどなっていう気持ちになっちゃいますね
やっぱりスピードが遅いよな と思っちゃうし、そこのハードルになるものがたくさんあるよなーと思ったりしてます
言語ゲームの練習問題
これは たまたま 図書館で見かけて気になったので読んでみた 本 なんですけど なんか思った以上に読んでよかったなって思いました
言語 ゲームっていう言葉がなんかかっこよさそうだな っていうのもあるんですけど 内容的にはウィトゲンシュタインの思想の解説なのかと
これを見て「わかる」って言うのはどういうことか っていうのが ちょっと理解できたかな と思います
例えばこの本の中で例として犬とか椅子っていう単語はどう説明すればいいのか とか どういう状態だとわかるって言えるのか っていう話があります
犬の場合はあてはまるものを全部 羅列するっていうやり方が1つ 考えられますね
犬とかポチとかいろんな犬種とかありますけど、これらを全部 羅列していく っていうのはまあ無理な話ですよね
足が4本あって毛があって 耳が良くてみたいな色々要素があるかなと思いますけどこのように定義するのも難しくて(生物学だったら定義あるかもしれないけど)でも普通の人ってそういう定義をどこまでやんないといけないか わからないしキリがないわけですよね
この本では事例があれば理解できるっていう事だったんですよね
例えばなんかこういうのが犬です、こいつも犬ですっていうのがいくつかあれば、じゃあ似たようなのが犬なんだな、のが「わかる」ということだと
これに対する反論もあって、例えば2,4,6,8…… と言った数列があれば2の倍数だと分かるし、そのあとは10,12,14と続きそうと思うんですけど、この数列の後半のものが実は同じ数字が繰り返されるとか、全然別の数字が並ぶ 可能性もありますよねっていうような反論があるわけですね
それはそうなんですけど、とはいえ羅列されている範囲では変わらないんだから別に考えなくていいよねっていうような回答でした
あとは「くゎ算」っていう話があって、ちょうど M-1のさや香の見せ算のネタに近いタイムリーな話だったんですけど、これは普通の足し算と違って X と Y が57より大きい値 だったら 全部答えが5になるっていう定義をすることもできますよねという正直屁理屈にも近い反論でした
これもまあそれは認めるけど事例がある中では問題ないよねっていうような話なのかなと思います
「わかる」ことについて理解が進んだのが良かったのが、例えばエンジニアが新しい部署に配属されて取り扱ってる 言語とか内部仕様をキャッチアップするっていうフェーズがあるわけですけど、この時に「xxxを理解するというタスクをします」っていう宣言をすることがあるんですね
これはよくある話なんですけど それってどこまでいけば終わりなのかがあんまりよくわからないし、なんなら今でもよくわかんなかったし、実際にやってる人を見たりすると、ある程度調べてみて、深いところはやっぱり難しいので途中で切り上げるっていう事になっちゃうわけですね
だから「完全に理解する」ってまあやっぱり無理な話だよなと思ってました それに この理解するっていうやり方もよくわかんなくて、関連する資料を読んで理解したということにするのもひとつのやり方ではあるけど読んでもよくわかんない時とか全然あるじゃないですかね って考えるとなんかどこまでやればいいんだろう みたいな 思ってたんですよね
ここで本の話を元にすると具体例がいくつか分かればいいってことなんだな ってのが「わかる」ということにできるんじゃないかな っていう風に思います
例えばその言語とかで実装例がいくつか分かればまあいったんは分かったって言えるかな と思うんですよね
もうちょっと言うと言語の中で使われる関数とかそれぞれ使用例がわかるといいってことなのかな と思います
もちろんこれも 程度があって hello world ができればその言語 マスターできたとはさすがに言えないし、かと言って関数、モジュールの全てを網羅するっていうのもそれはそれで難しいかな と思うんですけど、主要な機能、たとえばチュートリアル 1個 やるっていうのがやっぱり 1つの指標になってくるのかな っていう気は しますね
こういう風にエンジニアの仕事にも役立てられるところがありそうだな っていう風に思いました
哲学の考え方がある意味プログラミングにも通ずるところがあって、応用できそうとか、役に立てられるんじゃないかな って気もします