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むかし書いた韓国コラム #494

 梨泰院といえば在韓米軍の街という印象が強く、行くこともほとんどなかった。しかし最近の梨泰院は米軍の街というよりはエスニックタウンとしてのイメージが強くなっている。

 エスニック料理の材料を求めに輸入食材店を訪れると、そこはまさに無国籍ムード。店内は見たことのない食材であふれている。以前スパイスからカレーを作ろうと思い立ち、スパイスを買いに百貨店に行ったところまるで手に入らず断念したことがあるが、この店ではカレー用の個別のスパイスだけでなく、調合済みのものや、ペーストになっているものなどよりどりみどり。ココナツミルクやタイ米も手頃な価格で売られており、エスニック料理好きには宝の山だ。

 韓国ではまだ本格エスニック料理の店は多くない。材料も手に入りにくいのであきらめていたのだが、梨泰院に行けば何でもそろいそうだ。うれしくてスパイスやペーストを大量に買い込んできた。しばらくは自宅で本格エスニック料理三昧が楽しめそうだ。

【解説】
 スパイスから本格的なカレーを作るまでには至らなかったが、ナシゴレンの素やラクサの素など手軽に作れるエスニック料理の素もいろいろそろっていたため、これらを調達するために梨泰院にはよく通っていた。

(初出:The Daily Korea News 2012年2月3日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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