見出し画像

むかし書いた韓国コラム #487

 9月からソウル市内の法人タクシーのドライバーに制服の着用が義務付けられるそうだ。2011年に服装が自由化されてから6年ぶりの復活となる。格式に合わせた制服の着用によりサービス向上と乗客に信頼感を与える狙いがあるのだとか。ソウル市内の法人タクシーのドライバーは3万5千人に上り、制服を支給するのに初年度だけで市の予算16億ウォンが投じられるという。

 さんざんタクシートラブルに見舞われている身としては、制服の着用義務付けがサービス向上につながるとは到底思えない。制服があってもなくてもまじめなドライバーはまじめだし、制服を着ててもぼったくろうと手ぐすね引いて待ってるドライバーは根絶されないだろう。制服を着ているからと信頼して乗車してぼったくられたらこちらの精神的ダメージは大きい。多額の予算を投入して見た目を取り繕うのも結構だが、ぼったくりなどの根本的な対策を強く望みたい。

【解説】
 基本的に韓国のタクシーは信用していない。乗る時は最初から臨戦態勢だ。制服を着ているからと絶対に安心なんてしない。思い返せば韓国でけんかした相手は全員タクシーの運転手だったかも。

(初出:The Daily Korea News 2017年6月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?