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むかし書いた韓国コラム #283

 27日からソウルのバス・地下鉄料金値上げが決まったようだ。ところで現行の料金をきっちりと認識している人はどれだけいるだろうか。きょうび地下鉄やバスに現金で乗ることはほとんどなく、交通カードを使っているといちいち料金を気にする必要はない。後払い式カードの場合だとチャージする必要もなく残額を気にしないでいいのでなおさらだ。

 少し前に日本のネットで、小田急藤沢駅の広告がライバルのJRを意識した際どいコピーで話題となった。その中に「ICカードにしてから運賃を気前よく払いすぎてませんか?」というのがあった。新宿までJRは970円、小田急は590円だ。以前なら運賃表を確認したが、カードは気にせず乗ってしまう。カードは便利だが、その一方で運賃確認を怠りやすくなっているのも事実だ。

 ソウルの公共交通も、値上げはしてほしくないが、乗らないわけにもいかない。でもカードで乗れば料金はあまり気にならない。値上げ幅が200ウォンと大きいのはもしやそのせい…?

【解説】
 キャッシュレス化が進み日常の買い物も電子マネーで済ますようになり、最近はコンビニでの買い物にいくら支払ったのかもまるで認識していない。運賃だけでなく日常的に購入している食品や日用品の価格もそういえばちゃんと認識していないかも。

(初出:The Daily Korea News 2015年6月19日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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