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むかし書いた韓国コラム #118

 普段なにげなく食べている中華料理店のチャンポン。あれも突き詰めていくと全国5大名店なるものがある。その中の1店である大邱のチンフン飯店を訪れた。事前にブログなどで調べた情報では、朝9時の開店と同時に行列ができ、午後3~4時には売り切れて閉店となるという。その間は行列が途切れることはないという。

 開店時間に店にたどり着くとすでに5組の先客がいた。平日の朝なのにだ。チャンポンは、炒めたニラとモヤシ、豚肉、イカがたっぷりとのせられボリュームがある。肝心の味はというと、見かけは普通だが辛さは控え目でマイルド。思わずスープも最後まで飲み干してしまった。

 正直なところ、行列してまで食べたいかというと微妙なところだが、経験としては悪くない。残りの名店4店は群山、公州、江陵、松炭にあるという。なかなか行く機会のないところではあるが、機会があれば全店制覇を目指してみたい。

【解説】
 最初に行ったときは臨時休業でありつけなかった。2回目の訪問で本懐を遂げた。同店は韓国5大チャンポン、韓国3大チャンポン、大邱3大チャンポンといろいろな呼ばれ方をしているが、いずれにせよ韓国トップクラスのチャンポンなのだろう。そこそこおいしかったとは思うが、もともとチャンポンそのものにあまり興味がないのでそれほどの感慨はなかった。訪問時は交通不便な場所だったが現在は近くに3号線の駅があるのでアクセスが大きく改善された。

(初出:The Daily Korea News 2013年10月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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