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むかし書いた韓国コラム #876

 日本の料理を作るには日本の食材が欠かせないが、どこにでも売っているものでもなく、韓国のもので代用するケースも多い。醤油やみりん、めんつゆなどは違和感もなく使えるが、代用品ですら手に入らないケースもある。個人的にはポン酢醤油がほしいのだが、近くのスーパーではこれに代わるものがない。百貨店や日本食材店に行けば日本製のものがあるのだが、ポン酢1本のためにわざわざ出かける気にもなれず、日本に帰ったときに買って帰るくらいしか入手方法がなかった。

 食品大手のオトゥギからこのほど、全羅南道高興のユズを使った「ユズ果汁が生きているポン酢ソース」なる商品が発売された。韓国で「ソース」というのは液体系調味料の総称なので、これはポン酢醤油に違いない。大型スーパーで小売り4800ウォンという。日本製は輸入品のため値段も高くなりがちだが、これなら近所のスーパーでも手頃な価格で手に入るだろう。これから本格的な鍋の季節。この冬は日本風の鍋を楽しむ機会が増えそうだ。

【解説】
 オトゥギの製品の登場はうれしかった。自宅で日本風の鍋料理を楽しむのにちょうどよかった。残念ながら同社の製品はすでに生産を終了しているようだが、別の食品メーカーから同様の商品が出ているようだ。写真は当時の報道資料より拝借。

 
(初出:The Daily Korea News 2011年12月16日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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