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むかし書いた韓国コラム #245

 きのう22日は日本では土用の丑の日。ウナギを食べる日だった。このところ日本人駐在員の間で日本のひつまぶしを食べさせるお店の評判が口コミで広まっている。高速ターミナルの近くにある「まる心」がそれだ。名古屋で修行したという韓国人女性がやっているお店だが、日本と同じ味を楽しめるということで日本人駐在員が押し寄せている。

 その「まる心」もいいのだが、込むことが予想されたので、当日はウナギではなく「ヌタウナギ」を食べに行った。日本ではあまり食べないヌタウナギは、韓国ではいちおう滋養食のひとつだ。韓国にも丑の日に当たる「伏日」があるが、丑の日とはずれているのでお店もすいている。ただ、蒲焼きではなく炭火で豪快に焼き上げピリ辛のタレを付けるのでウナギとはかなり趣が異なる。

 ちなみに、ヌタウナギは生物学的にはウナギとは何の関係もなく、厳密には魚類ですらないそうだ。でも丑の日に滋養食を食べるという習慣は守れたのでよしとしよう。

【解説】
 うなぎよりもヌタウナギの方が値段がお手頃という懐事情もあったり。

(初出:The Daily Korea News 2013年7月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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