むかし書いた韓国コラム #810

 韓国のサイトはいちいち住民登録番号を求められ、外国人登録番号が通用しないケースが多い。以前に比べると改善されてはいるようだがまだまだ不便は多い。利用を拒否される度に、大したネット大国だと毒づいているが、実は日本でもこういう排他的なサイトがあった。

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)花盛りだが、日本の大手SNSサイトでは現在海外からの入会を受け付けていない。そう明記しているわけではないが、日本の携帯電話番号がなければ入会できない仕組みになっているのだ。以前はメールアドレスだけで入会できたが規約が変わってしまった。このため、仲間同士でこのSNSでの話題が出ても、韓国人の場合は日本の携帯電話がないがために話についていけなくなってしまう。

 SNSとは国の枠を超えて知り合いを増やし楽しむツールだが、ムラ社会的で排他的SNSしか作れないのは日本人の国民性なのだろうか。

【解説】
 世界的なSNSを目指しているわけでないならば外国人あるいは在外邦人のことはあまり配慮されない。排除しようという意図を持ってのことではないのだろうが、海外在住を理由に利用できないサービスと遭遇した時は切なかったもの。なお日本のSNSだけでなく、韓国のSNSでも同様に外国人が排除されるケースは見られ、韓国に住んでいながら韓国のサービスが使えないケースも多々あった。

(初出:The Daily Korea News 2011年8月4日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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