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むかし書いた韓国コラム #925

 同じ食材でありながら意外な使われ方をするケースがある。日本では見かけないと思ったのはロッテが発売しているトウモロコシアイスのモナカだ。日本の感覚だと違和感があるが、韓国では実は結構なロングセラー。恐る恐る食べてみたが、コーンの粒も入っていてトウモロコシのほのかな甘さが感じられ意外においしかった。東南アジアではかき氷の具にスイートコーンが入っていることも珍しくない。トウモロコシのスイーツ化に眉をひそめるのは日本人だけだろうか。

 かき氷といえば韓国のかき氷は具だくさんでうれしいが、ときどきプチトマト、またはトマトがのっかっているケースがありちょっと面食らう。日本でもトマトに砂糖をかけて食べたりもするが、かき氷にのっているのはそれほど甘さもない野菜然としたトマト。ショートケーキにプチトマトがトッピングされるケースもあるが、プチトマトのフルーツ化はいまだに苦手だ。

【解説】
 日本では「ガリガリ君」にコーンポタージュ味が出て話題となった。実際に食べてはいないのでなんとも評価はできないが、東南アジアや韓国でトウモロコシのアイスを食べた経験のある人なら違和感なく食べられるのではないだろうか。トマトと言えば、韓国でトマト味のアイスバーも売られていた。これも食べたことはないが、トマトジュースに抵抗がない人なら問題なく食べられるかもしれない。写真はロッテ製菓公式サイトより拝借。

(初出:The Daily Korea News 2009年11月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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