むかし書いた韓国コラム #623

 きょうは冬至。日本ではゆず湯に入ったりカボチャを食べたりする風習がある。韓国では小豆のおかゆを食べるのが一般的だ。日本でも小豆がゆを食べる地方があり、日韓で共通する風習でもある。

 小豆がゆを家で作るのは少々面倒だが、最近はおかゆ専門店も増えており、かぼちゃのおかゆもある。テイクアウトすれば手軽に冬至の味を楽しめる。

 問題はゆず湯。いわゆる多世帯住宅では一般的な構造だが、わが家の浴室はトイレと洗面台とシャワーがあるだけで浴槽はない。ゆず湯の習慣のない韓国ではゆず持参で銭湯に行くわけにもいかない。

 ならば熱いシャワーをゆっくりと浴びて身体が温まったら、冷たいビールは飲まずに温かいゆず茶を飲むとするか。「ゆず」と「お湯」だから「ゆず湯」に違いはあるまい。風呂の湯は飲めないが、ゆず茶なら身体の中から温まりそうだ。

【解説】
 お湯で溶く前のゆず茶はジャムみたいなものだから、それを体に塗りたくってからシャワーを浴びるのもいいかもね。

(初出:The Daily Korea News 2009年12月22日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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