むかし書いた韓国コラム #849

 今年の秋夕は9月8日で、これだけ早い秋夕は38年ぶりなのだそうだ。8日は月曜日のため、連休は6日から始まり、振替休日の10日まで5連休となる。まだ残暑厳しい時期で夏の疲れも出てくるころなので早めの秋夕連休はありがたいところだが、夏休みが終わってからいくらもたたずにすぐ連休が来ることを考えると、今年の夏休みは早めに取るのが得策かもしれない。知人は逆に9月上旬に夏休みを取得し、秋夕連休と合わせて2週間近くの長期休暇を取ろうと画策している。実際に8月下旬に夏休みを取るという人は昨年より増えているそうだ。

 本来秋夕は墓参りをして祖先に感謝を捧げるもの。祭祀を行う家では供え物の準備をしなくてはならないが、例年より早い秋夕のため生育が間に合わず果物の価格高騰が予想されている。伝統様式に則って秋夕を過ごす家庭にとっては頭の痛い問題になりそうだ。ひとまず、祭祀とは無縁で連休の旅行先を悩める外国人であることにちょっとホッとしている。

【解説】
 韓国人は7月中に夏休みを取るケースも多いが、日本人はお盆の時期に休みを取ることが多い。この年はお盆の時期に台湾に遊びに行ったが、帰ってきて3週間で秋夕連休となり今度は宮古島に遊びに行った。短期間での海外渡航が続き懐事情がちょっと厳しくなったのを覚えている。そして2022年の秋夕も連休が9月9日からと例年より早めだ。

(初出:The Daily Korea News 2014年7月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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