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むかし書いた韓国コラム #341

 日本では「ゆるキャラ」が花盛りだが、韓国でも以前から自治体や公共機関、企業などがさまざまなキャラクターを活用している。ソウル市の場合、今年から「ヘチ」をキャラクターに起用している。王宮などに狛犬のように置かれている伝説上の動物をモチーフにしたものだ。

 実は「ヘチ」の前には「ワンボミ」というトラのキャラクターがいた。ソウル五輪のマスコットだった「ホドリ」の息子という設定で、尻尾の長さは五輪開催年にちなみ88センチ、耳の長さはW杯開催年から20.02センチ、足のサイズは市内の区の数から25センチ、体重は洞の数から52.2キロ、体毛の数は市の人口から1027万本など、極めて詳細な設定がされていた。98年に採用され10年は活躍していたはずなのだが、あまり目にした記憶がない。

 「ヘチ」は現在、市のイベントなどで活躍している。末永く親しまれるキャラクターになることを祈りたい。

【解説】
 韓国のゆるキャラはあまりゆるくなく(そもそも彼らは「ゆるキャラ」とは呼んでないのだが)、あまりかわいいとも思えない。現在のソウルのキャラクターである「ヘチ」もイマイチ。その前の「ワンボミ」の方がかわいかったかも。写真はソウル市公式サイトから拝借した「ヘチ」。市のサイトを探してみたが「ワンボミ」の痕跡はなかった。黒歴史扱いなのだろうか。

(初出:The Daily Korea News 2009年10月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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