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むかし書いた韓国コラム #404

 日本ではマッコリがブームになっている。一時帰国した際にわざわざ韓国料理を食べることはなく、日本で飲んだことはないが、マッコリ好きの知人によると、韓国のほうがはるかにおいしいらしい。マッコリは発酵製品のためあまり日持ちがしない。それを日本では長期流通が可能なように加熱処理などしているため、発酵が止まり独特の風味が失われているのだそうだ。そして日本の飲食店でマッコリはグラス1杯600円ほどで供されているとか。韓国では庶民の酒だが、日本ではおしゃれなイメージで売っているようだ。600円あれば韓国では甕にいっぱいマッコリが飲める。

 「韓国ではこんなおいしいマッコリが安く飲めるのか。日本ではもう飲む気になれないな」とうらやましがる知人。そんな話を聞くと、安酒の代名詞のマッコリが日本でどれだけ出世したのか試してみたいところ。次回の帰国時にはマッコリを飲みに行ってみるか。

【解説】
 日本のマッコリブームが韓国に逆輸入され、韓国でも改めてマッコリが脚光を浴びるようになった。フルーツ味のマッコリカクテルなども日本から持ち込まれたものだろう。韓国でもマッコリをサイダーで割ったり、乳酸菌飲料を混ぜたりする飲み方はあったが、おしゃれ感はなかった。

(初出:The Daily Korea News 2010年5月14日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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