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むかし書いた韓国コラム #353

 ソウル市内に数多くある地下鉄の乗り換え駅だが、ソウル市議会の崔判述議員がこのほど明らかにした資料によると、乗り換え時間が最も短い駅は地下鉄8号線と盆唐線の接続駅の福井駅で、乗り換え距離は16メートル、成人なら14秒、高齢者でも16秒で乗り換えが可能だ。忠武路駅の3号線と4号線の乗り換えも15秒だ。これらの駅はホームが二層構造になっているためエスカレーターでフロアを移動するだけで乗り換えられる。

 一方、最も乗り換え時間が長いのは弘大入口駅の2号線と空港鉄道で、距離は355メートルあり4分56秒かかるという。また、高速ターミナル駅の7号線と9号線の乗り換えは4分22秒、鍾路3街駅の1号線と5号線は4分20秒となった。鍾路3街駅は1号線と3号線の乗り換えは1分39秒と短い方だった。地下鉄で出かける際のルート選択は乗り換え距離も考えないと必要以上に歩かされることになりそうだ。

【解説】
 この資料には出ていなかったようだが、地下鉄9号線と空港鉄道の金浦空港駅は同一ホームでの乗り換えが可能なので2層構造の福井駅よりも乗り換え時間は短いはずである。そういうケースは資料から省いているのかもしれないが。一方、日本では東京駅の京葉線ホームが
乗り換え時間が長いことで知られている。それに比べれば弘大入口駅なんて大したものでもないかも。

(初出:The Daily Korea News 2015年12月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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